どこまでの仕様が必要かは、まさに人それぞれ!
数日ゆっくり改めて自分のニーズを考えてみました。
・ベース車両は、本当に新車が必要なのか?
・一からカスタマイズして新たにビルドする必要があるのか?
・ポップアップルーフのようなお金のかかる大きな構造変更まで必要か?
あるいは、、、
・コンロやシンク、電動の給水システムのようないわゆるキッチン周りのダイネットシステムみたいなものが本当に要るか?
・・・
みたいなことをちょっと考えてみたのです。
基本的に一人旅用ですし、自分はやっぱり「ただシンプルに車中泊ができればいいんじゃないか?」というふうに思ってきました。少しだけ欲を言えば、電装だけはしっかりしていて、FFヒーターでエンジンを切ったうえで静かに暖かくすることができ、エンジンを切った後も、運転席側のカーナビのモニターではなく、ダイネット側でテレビをゆるゆるだらだらと観ることができ、足を延ばしてそこそこ快適な寝起きができれば、それだけで十分なのではないか・・というふうに思い至ったわけです。
数日後にオートワンさんにお電話をかけました。11月19日に伺い、いろいろ取材をさせていただいたことに対してのお礼と言い、自分がここ数日考えたことを相談してみました。
シンクもコンロも電動給水も不要で、ソーラー発電を含む電装だけは豊かにし、FFヒーターだけは付けた“簡易版給電くん”みたいな車を作ることはできないのかというような相談です。
すると・・・、ポップアップルーフを付けずに、通常ルーフに100Wソーラーパネルを付けたり、電装だけを厚くするということは可能です・・・との回答が返ってきました。また、そういうお客様も結構いらっしゃると。
ただし、納期は変わらないとのことでした。
ものすごく複雑な作りでオーダーされたお客様も、割と簡易な仕様を求めていらっしゃるお客様も、「全て発注順にお作りをしていますので、仕様を簡易にしても、納期を早めるということはできません。」とのことです。至極真っ当なお答えで、それはそうだな!・・と納得しました。
これで残念ながら、新車でビルドする以上は、仕様がどうであれ、納期に関してはやっぱり1年あるいは1年半待たなきゃいけないなということが明確になりました。
たぶん、他のビルダーさんでも似たような状況であることが想像できます。
う~ん仕方がない・・・中古を狙おう!
いよいよ新車を諦め、すでに車中泊仕様になっている中古を考えることになりました。
ここから、グーネットやカーセンサー、もちろんキャンピングカー専門業者さんのサイトも含め、Web検索をしはじめました。
探したのは数週間なので、それだけで中古市場のことをすべて語ることはできませんが、それでも言えることは、軽キャンパーの中古は「ほとんど無い!」ということです。あっても走行距離十万km以上の古いモノがパラパラと出てくる程度です。
しかし一方で、、、キャンピング仕様でなければ、ものすごい量の軽自動車が日々取引されているのです。 もしかすると、キャンピング仕様車も、Webに登録されて表に出る前に、裏で激しく取引されているのかもしれません。(^^;
軽自動車というジャンル自体がこんなに日本で広くて熱いとは思ってもいませんでした。キャンピング仕様でもなんでもない普通の軽ワゴンでさえ、少し程度のいいものが出ますと、数日ののちにはWeb上から消えています。つまり売約か取引相談状態に入った様子なのです。
まぁ考えてみれば、日本全国を走る軽自動車の数は3,000万台。実に日本の自動車の4割(台数の割合です)が”軽”ですから、当然なのかもしれませんね。 これは・・・、いよいよ自分が今まで立ち入ったことのない市場へ立ち入ったことのない買い物をしようと入り込んで、道に迷ってしまったような感覚に陥ってきました。
実はリッターカーミニバンベースが狙い目かも?!
キャンピング仕様に限らず軽ワゴン車の人気に圧倒された私は、ちょっと落ち着いて範囲を広げて柔軟に考えることにしました。
キャンピングカーの人気は年々高まっているようですが、「家族やグループでワイワイ楽しむ」ためにはやはり大きなダイネットスペースが必要になりますし、常設のベッドも欲しくなりますから、大型のバンコンやトラックベースのキャブコンにニーズが行きます。
一方、私のように「最小限の装備で車中泊一人旅ができればいい」という人には圧倒的に軽キャンパーにニーズが集中します。
ということで考えれば、その中間サイズのキャンピングカーはもしかして穴場なのではないか・・と考えたのです。具体的には、軽キャンパーよりは一まわり大きくなりますが、ハイエースやキャラバンなどの大き目のバンコンに比べると断然取り回しの楽な小型キャンピングカーを探し始めたのです。
「軽」ではないことのデメリットはもちろんあります。ご存じのように地域によって多少の違いはありますが、軽は基本的に「車庫証明が不要」あるいは「極めて簡易」です。ちょっと車体と排気量の大きさが違うだけで重量税や自賠責保険料などの諸経費、任意保険や車検費点検費などの維持費も大きく異なります。
なのでこの辺については「軽」ではなくなることで、多少妥協することが必要です。
ただメリットもあります。高速道路における走行安定性はもちろんですし、排気量が2倍近くありますので、追い抜きの時の加速も軽よりは出てくれそうです。
ハイブリッドエンジンのような複雑な機構も可能なため、かえって燃費が軽より良いものもあります。
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