カーセンサーで表示されたSUZUKI ソリオの中古
その頃カーセンサーでちょっと気になる1台が上がってきました。
車名はスズキソリオ バンディット1.2リッター ハイブリッド MVという車種です。価格は乗り出しで大体300万。
ちょっと高いかな・・っていう印象でした。
年式は、初年度登録が令和4年の3月ということなので、まだ2年経ってない状態です。色はオレンジと書いてありますが、少し明るい「茶色」と言ったところでしょうか。還暦を過ぎた自分にはお似合いのような気もしました。^^;
そして走行距離は5,000キロ・・・
あまり乗っていない・・・程度の良い、まだ新しい車、と言えると思います。
後部座席を倒してフルフラットになるマットを敷き詰めるタイプのシンプルなキャンピングカー。ポータブルバッテリーによってACコンセント、照明などを駆動する車中泊仕様車とのことでした。
しかし、ソーラーパネルもFFヒーター付いていませんし、通常キャンピングカーに常設されているはずの”サブバッテリー”の記載もありません。およそ「キャンピング仕様」とは思えない軽微な電装です。
ただこの手の、年式が浅く、走行距離の短い、軽微とは言え電装の施されている車中泊仕様の車ってのが、非常に数が少なくてなかなか出てこないことはわかっていました。電装重視のキャンピングカーを探していても、古い車がほとんどで、なかなかこういうクルマが出てくることはないことは感じていましたので、そういう意味でちょっとだけ気になりました。正直この時点ではあまり深追いする気はありませんでしたが、希少なクルマであることは確かでした。
少し詳しく見てみますと、カーナビについては8インチのモニターのパナソニック製のものが既に設置されているようです。それからETC2.0(私はETC2.0というものがどういうものかあんまりこのときはよくわかっていなかったんですけれども、)が装着済みとのこと。また、バックカメラと前後のドライブレコーダーも装備しているようでした。
それから両側オートスライドドアで、この辺が“売り”だというふうに書いてありました。
そして大事なキャンパーの方の装備ですが、先述のポータブルバッテリーみたいなものを搭載していて、ACコンセント、室内灯、サーキュレーター、等はエンジン停止中でも作動すると・・・。ダイネット側のテレビは15インチあり、この手の車にしては大型のTVモニターです。しかもフリップダウンする形で天井から降りてきて、同じくエンジン停止中に視聴が可能のようでした。このフリップダウン型のダイネット側TVモニターはなかなか見たことがなく、かなり魅力的に思えました。さらには特注モデルとして、ハーマンカードンJBLのオーディオシステムが組み込まれているとのこと!。SOLIOのような軽量に作られた自動車の剛性で果たして本当にオーディオの性能が上がるのか・・は甚だ疑問ではありましたが、実はこの”特注オーディオが載っかっている”という点も少し惹かれたポイントでした。^^;
サブバッテリーとポータブルバッテリー??
しかしこの時、自分はポータブルバッテリーというのもが、どういうモノでどのように使用するのかのイメージがほとんどありませんでした。このバッテリー(リチウムイオン電池型)はキャンピングカーの多くが搭載している固定設置のサブバッテリー(鉛バッテリー型)とは異なり、簡単に取り外しができ持ち運びも容易な電源です。どうも災害時用に設計され、進化したモノのようです。自分はお恥ずかしいことに、この時点では固定設置型のサブバッテリーと移動可能型のこのポータブルバッテリーをどのように使い分けるのか・・・ということすらちゃんと分かっていませんでした。(^^;
そしてベッドサイズですが、、
長さが175cm、幅が132cm、ということで、大人2人が就寝可能ということ。もちろん後部セカンドシートは完全に畳んだ状態にし、さらに運転席と助手席も完全に一番前に座席をスライドした上でやっとこのスペースが確保できるということです。
先日見学させていただいた軽ワゴンのエブリイ(オートワンの給電くん)のダイネットは運転席助手席のスライドをせずに、175センチぐらい確保できていたと思うので、考えようによってはエブリイの方が就寝スペースは広いのかなという気もしました。
”走行距離の短さ”ですとか、”車としての新しさ”みたいなものについては相当魅力的ですけれども、何と言ってもFFヒーターがついていない!ということが自分にとってはそもそも致命的でした。
それから自分は長いこと4WDの車に乗っていて、フルタイムであれパートタイムであれ、4駆の安心感っていうのを必要以上に感じてしまっている人間でしたので、残念ながら2WDの車ということが第二に致命的でした。
さらには、「新車でビルドするうえでは不要だな!」と決めたポップアップルーフでしたが、せっかく中古を物色しているのだから、どうせだったら付いていて欲しかったなぁ・・という身勝手ながらもささやかな希望も叶えていません。(^^;
あとはやっぱり電装系がポータブルバッテリー一つということだけですので、実際これで一晩中、テレビを見たり、音楽を聞いたりして、照明をつけっ放しの状態で電気が持つのかな・・っていうのはちょっと心配な点でした。
なんだか・・中古車としては程度が頗る良く、装備も充実しているのですが、キャンピングカーとしては、電装含めてあまりに軽装で、「帯に短し、襷に長し!」な感じです。
このクルマ・・・とても気にはなりました。しかし自分のニーズに合った芯を食ったクルマとは思えませんでした。
そもそもこの時点では、どこのビルダーさんがどういうターゲットに対して、どういうコンセプトでお作りになった車なのかっていうこともわからなかったので、
「まあいいか・・もう少し待とうかな・・・でも、これ、気になるな・・・」
葛藤を抱えました。(^^;;
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