~第2章 納車編1~

初心者車中泊旅
SUZUKI SOLIO バンディット

購入決定

 結局わたしは、この日産ピーズフィールドクラフトさんに偶然入ったSUZUKI ソリオバンディット 車中泊仕様の中古車を、FFヒーターとそれに付随して必要な電装をお願いした上で、購入することになります。

お店で実際にこのクルマを見させてもらって検討しているうちに、

「四駆じゃないと乗り心地が致命的にダメなのか? 四駆じゃないと行けないところや真冬の雪道に本当に行くのか?」 

とか、

「後付けができるのだから、高くついてもまずはFFヒーターだけでも付ければいいんじゃないか!」

という思いとに至ったのでした。

第2章では、過去に乗っていたことのある“本格的キャブコン”との比較を交えてこのクルマの納車前後の過程をお話ししていきます。

本格的キャブコン「Mash RE」(ナッツRV)の記憶

↑ 近くのお寺の青空駐車場を契約して停めていたMash RE(ナッツRV)

 実は遡ること4年前の2020年に一度だけフル装備の本格的キャンピングカー(もちろん中古でしたが・・・)を購入し、一年半ほど所有をしていたことがありました。この時の車は日産バネットトラックをベース車両としたナッツRVさんが製作したMashREというバンクベッドまで付いた本格的なビルドアップキャブコンでした。長さは5m以内でしたが、高さは2.7m、車幅は2.1mありました。

この頃ワタシは両目とも眼病が悪化していて運転することが出来ませんでしたので、家族に運転してもらうことが前提でした。(^^;;

リンクを見ていただくと分かりますが、ワタシ達にとってはこんだけデカくてもキャンカー業界ではコンパクトキャブコンと呼ばれています。調べて分かりましたが、残念ながら現在、生産は終了しているようです。

バックカメラは付いていましたが、運転中の後方視界は極めて悪く、大きめの駐車スペースにも自分一人ではまともに入れることができなかった記憶があります。もちろんわたしの腕の問題なのですが、取り回しがしにくく、日常の普段使いはまったくできないものでした。自宅マンションの駐車場には天井が痞えて入らないため、近くのお寺さんの青空駐車場を借りていました。2台所有(一台は普段使い専用、2台目がキャンピングカーとか・・・)が可能な財力があれば別ですが、そのような力もなかったので、いまひとつ使いこなせず、馴染めなかったこのフル装備キャンピングカーは、残念ながら約1年半で売却しました。

 しかしこのクルマの電装は、今考えると本当に充実していました。サブバッテリーを3つ積んでいて、バンクベットの上のルーフには120Wのソーラーパネル、ダイネットルームには電子レンジ、冷蔵庫、そして家庭用エアコン、もちろんFFヒーター、・・・全てのスイッチ類が中央のコンソールにまとめられていて、電気使用状況を知らせる電圧計やバッテリー残量計(充電時は充電状態確認計となります)なども分かりやすくレイアウトされ、ひと目で今電気の使用状態かがわかりました。

↑ 豊かな電装のMash RE ! キャンピングカーはこれが普通だと思い込んでいました。

 ある週末にオートキャンプに行き、相当な電気を使用して帰ってきたとしましょう。帰りの走行充電でもまだ満充電に至っていなかったとします。且つ駐車場に外部ACコンセントがないため、外部からAC充電をすることができません。でも、数日後にクルマに行ってみると、満充電になっているのです。これはルーフのソーラーパネルによる自然光発電・充電によるものです。雨や曇りで1週間まるまる天気が悪くても、必ず満充電になっていました。わたしはこのクルマの所有期間中に、結局一度も外部ソケットによって車外のACコンセントから充電したことはありませんでした。それだけルーフソーラーパネルの威力は強力で、頼のもしい装置でした。

日産ピーズフィールドクラフトさんへのお粗末な注文

初心者とは恐ろしいものですね、、、。“キャンピングカー”である以上、大体どんなクルマでもMash REで経験した上記の充実した電装が、当たり前のものだと勝手にワタシは思っていました。

ですので、このソリオの中古車を拝見した時に、電装系の貧弱さや、メーター類がやけに小さく少ないことや、ソーラーパネルが付いていないことへの漠然とした不安感を感じながらも、

「でも、きっとキャンピングカーである以上、大丈夫なようにできているんだろ!」という根拠のない楽観的な思い込みに包まれていました。

ですので、第一印象で感じた不安を払拭するための具体的な質問をすることもせず、的確に要求や発注をすることもできませんでした。

↑ 日産車だらけのなかにSUZUKI車が一台  日産ピーズクラフトに保管中のソリオ

「FFヒーターだけは付けてね!」というような曖昧なオーダーでこのソリオを少しだけ改造した上で納車してもらうことにしてしまったのです。

それが後々いくつかの小さいながらもクリティカルな問題を発生させることになりますが、この時はまだ知るよしもありません。いろいろ分からないことだらけの中で、勢いで“発注”ということに至ってしまったわけです。

第2章では一筋縄ではいかなかったこのクルマの納車前後のお話をしていきます。

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