クルマ探し編11 11話は納車のお話しですが、納車時のオリエンでは「自分が少しでも腑に落ちていない点があったら、その場で納得できるまでしつこく質問すべし!」という教訓です。
納車は納車
2024年2月11日(日)、待ちに待った納車です。
先月1月11日の正式発注からちょうど1ヶ月、割と時間的にはかかったかな・・という感じです。
ただそれでも、当初考えた「新車からビルドアップしてキャンピングカーを作ろう」ということだと1年から1年半はかかるということでしたので、それと比較すれば、車を決めてから2ヶ月弱ぐらいで手に入れられたということについてはラッキーでした。
納車当日は昼頃に日産ピーズフィールドクラフトさんのお店に着いて、車引き渡しのオリエンを受けました。ご担当はずっと変わらずNさんです。曰く、
「お打ち合わせ通りにFFヒーターをつけました。場所は運転席の下、ここに設置してあります。製品は予定通りドイツべバスト社製です。」とのこと。
「FFヒーターは他の電気系から完全に独立した回路によりドライブされているので、照明等他の電源を全部切って、FFヒーターだけを点けるということも可能です。」とも、、、。
このFFヒーターのスイッチはここにありますということで、ちょうど運転席の後ろ側、後部座席の後ろにスイッチが設置されていました。
すべて打ち合わせ通りです。その後その温度設定であるとか、設定のほその他の設定の仕方であるとか・・・、いろいろ詳しい説明をいただきました。
そして次にリアゲート側に回り込み、リアのフロア下の収納を開け、FFヒーターをドライブするためだけの新設したサブバッテリーの説明を受けました。
「AC入力、DC入力、それぞれの充電器もすべて後部収納に収まりました。」という説明です。
リアのフロア下の収納の中にポータブルバッテリー、AC/DC充電器が収まり方はたいへん綺麗で、期待以上でした。

↑ リアゲートを開けてすぐのフロア下に配電ケーブル、ポータブルバッテリー、インバータ、サブバッテリーが、まだ余裕を残して収納されている。
そして「ポタ電(ポータブルバッテリー)については、この差し込みが、主に外部からのAC充電、こちらのDC充電は元々のソリオが持っている右側後部座席用に設けられたマルチソケット(昔で言うシガーソケット)に差し込むことによって充電することができます。」
ということでした。
私は「わかりました。ありがとうございます。」と返答しつつ、
「例えばポータブルバッテリーの電気がなくなってきたときに、サブバッテリーの方から給電して、ポータブルバッテリーに充電するとか・・・?」、、、「逆にポータブルバッテリーの方から給電してサブバッテリーを充電するとか・・・?」
「そういう相互の充電みたいなことっていうのはできるの?」
と質問しました。
N氏は「一応どちらもできます。」と。
「ポータブルバッテリーの方の残量が少なくなってきましたら、給電用のソケットオスの方を後部座席のマルチソケットに挿してエンジンをかける・・・か、もしくはACC(エンジンをかけずに電源を入れている状態)にしてください。そうすれば、車のメインバッテリーか今回取り付けたサブバッテリーから給電され、ポータブルバッテリーの充電ができます。」とのこと。
私は、
「ふーん、なるほど・・・。でもそれじゃあメインバッテリーから給電されているのか?、サブバッテリーから給電されているのか? まではわからないのね・・・」
と思いましたが、あまりしつこくても時間がかかるので、ここはスルー。
N氏は続けます。
「サブバッテリーの電気の方がポータブルバッテリーよりも先になくなってきてしまった場合には、サブバッテリーのAC充電器から伸びているこのACコンセントをポータブルバッテリーのAC出力のコンセントに挿せば、サブバッテリーに充電をすることができます。」、、、
しかしここでも私は、
「わかったけどさ、サブバッテリーの残量ってそもそも何を見たらわかるのよ??」という疑問が生まれました。が、これも時間が無いのでスルー(^^; )
(※でも、このスルーは良くありませんでした。あとあと尾を引くことになります。(^^; ))
その後は新設のメーター類や計器を一通り説明してくださいましたが、ぜんぜん覚え切れるもんでもありません。^^;
うーん、電装を中心にキャンピング仕様の部分については、なんかいろいろ腹に落ちていない部分もありましたが、自動車としては、とても細部まで納車前整備していただいていて、特殊なコートも施して、外見もとても綺麗に仕上げてくれていました。
キャンピング仕様だけでなく、走行する自動車としての一通りの説明も受ける必要がありましたので、納車前のオリエンは1時間半に及びました。
自分としては、特に電装についてもっともっと質問をしたかったのですが、一応、納車は納車なので、あまり時間を先方にかけるわけにもいかず、車を引き取って東京港区の自宅の方に持って帰ってきました。まだまだ自分としてはわからないことだらけです。
問題発覚
納車後、自分ちの周りを少し走ったり、停めてはナビをいじったり、リアのバッテリー置き場を覗き込んだり、マニュアルを読み返したりして、わかってきたことがありました。
ひとつは、ポータブルバッテリーは電気使用の状態が一目瞭然であることです。大きめの液晶パネルがちゃんと付いていて、電気の入出力の状態とかが一目でわかるようになっています。もちろん残量計もついているので、電気の使用状況についての把握も制御もしやすく、ACであれDCであれ充電する作業も比較的し易いということがわかりました。こちらは良い発見です。
(※後の章(29話)で詳しく説明しますが、エコフローというこのポータブルバッテリーは、個々の製品ごとにIDされるスマホ用のアプリがあり、各種スイッチのON/OFFや充電・給電の状況、および残量などがすべて手元で操作したり確認したりすることができる優れものでした。)
しかし一方で、クルマのマルチソケットに給電用ソケットを差し込んだ状態でどんなに走っても、まったく充電してくれません。このままではポータブルバッテリーは、外部からのAC給電でしか充電することができず、クルマの自走によって電気を貯めることができない・・・というキャンピングカーとしては致命的な欠陥状態であることが判明しました。こっちは最悪の発見です。
前回の記事で記述したクリティカルなトラブルとはこの問題です。
そしてもう一つは、サブバッテリーの電気の使用状況、特に電気残量が全くわからない・・と言う問題です。(※↑既述の「スルー!」して後悔した問題です。^^; )
昔ながらの普通の車の鉛バッテリーですから、「今、例えば何ワットを何に対して使用しているのか?(給電の状況)とか、バッテリーの残量そのものがどれくらい残っているのか?(残量計の機能)」が、このままでは分かりません。
「サブバッテリーついては、それ専用のインジケーターというか計器類を別途取り付けない限り、その辺は全くわからないのだ!」
ということがわかった!のです。
かつて一時期乗っていたMash REには、3つ並列に設置されたサブバッテリーがあり、その3つ全体で、どれだけの電気が残って、現在と同じペースで電気を使用するとあとどれくらい持つのかという「インジケーター」が付いていました。自分はこれを頼りに、エアコンをあまり使わなかったり、冷蔵庫をこまめに切ったり、要は節電の目安としていたことを思い出しました。
私は「メインとサブのバッテリーについては電圧計と残量計の2つを求めて」いながら、的確な発注ができておらず、納車したこのクルマには「メインとサブのバッテリーの電圧計のみが設置されていて、残量計は付いていなかった!のです。

↑ 運転席(右)側ダイネット後部の家具に、FFヒーターコントローラとメイン/サブ・バッテリー電圧計が設置された。
前回の記事で書いた「長く尾を引くコミュケーション齟齬」とはこちらの問題です。こちらの解決にも時間がかかりそうです。(^^;;
やれやれ・・・・・
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