クルマ探し編12 12話は納車後のトラブルシューティングのお話しです。できればこんなことがないように、気になるところは納車前にクリアしておくことをお勧めします。
この記事で分かること
- ポータブルバッテリーの走行充電トラブルの顛末
- 修理までに関わった業者と技術的検証内容
- キャンピングカー購入におけるビルダー選びの重要性
本来の目的は「お遍路」だったはず
2024年3月28日、納車から約1ヶ月半を経て、ようやく「ポータブルバッテリーに走行充電ができない」という致命的なトラブルが解消されました。最初の目的は、四国八十八ヶ所霊場を巡る“お遍路旅”。クルマ探しや修理対応は、そのスタートに過ぎないはずでした。
当初は、1月末〜2月上旬の納車、2月中の旅グッズ準備、3月の近場での車中泊練習、そして4〜5月に四国遠征……という理想的なスケジュールを思い描いていたのです。
原因究明までの長い道のり
症状の確認後、まず横須賀のスズキのディーラー「ヤマヨ久保田商会」でマルチソケットのヒューズ交換を実施し、マルチソケットの機能は回復。しかし、それでも走行充電は始まりません。
次に購入元の日産ピーズフィールドクラフトでバッテリーやケーブルなどの点検を行い、外部パートナーであるロッキー2(電装専門業者)とも連携しながら原因調査を続行。最終的には元ビルダーのMARINA RVにまで遡ってダイネット家具の内部配線を確認することに。



↑ 最初に相談した別宅そばのSUZUKIディーラー「ヤマヨ久保田商会」と、結局問題なかった接続ケーブル
原因は「待機電流によるブロック」
検証の結果、走行中やACC時に発生する微弱な待機電流が、ポータブルバッテリー側の安全装置を働かせ、DC入力を遮断していた可能性が浮上。この現象に対応するため、リレーを追加して「待機電流の遮断回路」を組み込み、ようやく走行充電が機能するようになりました。
技術的な詳細は複雑でしたが、「結果として直った」という事実が何よりの収穫でした。
実感した“ビルダーとの距離感”の大切さ
この一連の対応を通じて得られた大きな学びは、「キャンピングカーはビルダーから直接買うのが理想的」ということ。
ビルダーが直接対応していれば、仕様の把握から回路の確認、修理方針までがスムーズだったはず。今回は複数の業者が関与し、技術的なやりとりが複雑化したこともあり、1ヶ月半のロスを生んでしまいました。
まだ残る未解決事項…でも前へ進む!
今回の修理で主要な問題は解決したものの、サブバッテリーの残量計が無いという懸念は残ったまま。とはいえ、筆者は「もう面倒だ」と判断し、その問題は一旦棚上げ。
「まだ細かな取りこぼしはあるが、とにかく旅に出よう!」
という気持ちで、次のステージ=旅の本番に向けて気持ちを切り替えたのでした。
次回予告
次回は、13話 旅への準備開始 です。お楽しみに!
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