31話 クルマ遍路旅 -土佐市(三十六番)〜四万十市(三十七番)-

車中泊旅記録

クルマお遍路旅二回目 実行2日目 9月29(日)午のお話しをします。

31話 記事全道程(Google My Maps)

31話 Google My Maps - Google マイマップ
四国クルマ遍路 土佐市街から36番札所青龍寺、37番岩本寺を経て四万十市までの道程です。

この記事で分かること

  • 青龍寺までのリアス式海岸の地形
  • 青龍寺・岩本寺の札所および周辺の詳細情報と参拝の様子
  • 前札所道でのトラブルとスズキディーラー
  • 四万十市内の宿泊・食事の様子

第三十六番札所 青龍寺(せいりゅうじ)

四国には関東では見られない入り組んだ入江が特徴リアス式海岸が結構あります。土佐市の南にある浦之内湾横浪半島もその一例です。

土佐市から海へ出るには東西に広がる山脈を越えて南に行かなければなりません。先には浦之内湾があり、さらに南側に横浪半島が横たわります。険しい横浪半島の向こう(南)側に出てようやく広大な太平洋(土佐湾)に出ることができます。

第三十六番札所 青龍寺は、その横浪半島の東端にそびえる独鈷山(とっこうさん)の山頂にあります。

土佐市街から出て県道39号線を南下するとまもなく「塚地坂トンネル」があり、これを抜けると「宇佐大橋」です。そしてこれを渡ることで横浪半島の先端(東)側に入ります。

↑ 左:浦之内湾と横浪半島のGoogle地形図 右:青龍寺へ向かう細い道(札所側から海を向いて撮影)

横浪半島に渡って間もなく、カーナビは右折を指示してきました。

そして予想通り大変細い道へ入っていきます。 約1キロちょいの山道を登っていくと、横浪半島の山々のいちばん東に位置する独鈷山(とっこうさん) の山頂に着き、ここに三十六番札所 青龍寺があります。

36番青龍寺 基本情報

せいりゅうじ

宗派:真言宗豊山派  

山号:独鈷山(とっこうざん)  

院号:伊舎那院(いしゃないん)  

場所:Map 地点B

🔗四国霊場会公式HPリンク

アクセス

・カーナビ設定( 簡単 )

「36番青龍寺」or 電話番号 検索でOK。

・前札所からの道( 楽 )
 35番清瀧寺から14km。 土佐市街地から県道を南下、横浪半島に渡って山に登る。ナビ/標識に従っていけば迷わないが、アプローチ道は狭い林道のため対向車など注意。 🅿️は札所手前に2ヶ所あり、手前が有料、奥が無料。

🅿️からの境内アプローチ( 少しキツい )
 境内は急傾斜地。 🅿️から納経所、山門、本堂・大師堂まで長い石段が続く(徒歩3〜4分) 。

お寺の種類

区分市街区田園区海浜区森林区岩崖区
平地寺    
傾斜地寺   
山岳寺  ○

宿泊事情

・宿坊なし。

・付近の宿泊は、横浪半島内にホテル/旅館など3〜4軒(1〜4km)。

・車中泊場所は、海岸沿いに「竜の浜パーキング」ほか駐車場が2軒程度ある。

36番青龍寺 紀行

午後1時青龍寺駐車場到着。

駐車場からすぐに山門がありましたが、その先、久しぶりに斜度のある長い石段を上ります。

石段の途中の左側に、ひときわ朱色が映える綺麗な三重の塔があります。

石段を登り切ると、正面に本堂、左手が大師堂、右手に不動明王の立像、さらに右に薬師堂が綺麗に並んでいました。 山寺特有の幽玄さが辺りを包み込み、とても静かなお寺です。

すぐそこに海があるとは思えないほど本格的な山寺でした。

↑ 海の近くとは思えない本格的山寺 鬱蒼として静寂な森のなかに隠れるように佇む。

第三十七番札所 岩本寺(いわもとじ)

須崎市街のSUZUKIディーラー

13:20 青龍寺を出発。

次の三十七番岩本寺までは50キロ以上の道のりです。

まずは横浪半島の山の上を縫う「横浪黒潮ライン」というとても整備された尾根道を走ります。

(Map 地点C)

ここは立派な割に交通量が少なく、時々、右に浦ノ内湾と土佐市の山々、そして左に太平洋が見え隠れする片側1車線の幅員のある緩やかなワインディングロードです。

しばらくすると、浦之内湾の一番奥、横浪半島の付け根にあたる須崎市街に入ります。

道は再び国道56号線に合流です。

須崎市街地に入りやっとスズキディーラーを見つけたので、すかさずそこに入りました。

(Map 地点D)

自分で応急処置をした左側のサイドスポイラーを見せて、

私:「こんな自分の処置でしばらく走っても大丈夫ですか?」と尋ねます。

店の人:「大丈夫だとは思いますが、もう少しやっておきましょう。」 と言って、

私が先ほど掛け戻したフック全てを外し、車体側のステーを少しいじりながら、スポイラーを再度掛け戻してくれました。

ものの5分の作業でしたが、 私が自分でやったときよりもだいぶ隙間が無くなりました。

やはりメーカー専門販社のプロは違いますよね。

↑ ここまでやってくれると、もうほとんどパッと見は判らない。

結局このスズキディーラーは代金を私から取ることもなく、10分もない滞在で、ぱっと見はほぼ元通りに左側のサイドスポイラーを直してくれ、なおかつ、

『しばらくはこのまま走っても大丈夫ですよ。外れることも錆びることもまずないでしょう!』とのことでした。

『全国にディーラーや販売店がたくさんあるメーカーの車は、こういう時安心なんだなぁ・・・』と、あらためて思いました。

↑左:カーナビ画面の横浪黒潮ライン 中:道中の太平洋側の景色(Map地点Cから撮影) 右:須崎市街のSUZUKIディーラー(スクショ)

37番岩本寺 基本情報

いわもとじ

宗派:真言宗智山派  

山号:藤井山(ふじいざん)  

院号:五智院(ごちいん)  

場所:Map 地点E

🔗四国霊場会公式HPリンク

アクセス

・カーナビ設定( 簡単 )

「37番岩本寺」or 電話番号 検索でOK。

・前札所からの道( 楽 )
 36番青龍寺から53km。 横浪半島を過ぎたあとは国道56号線一本道、JR窪川付近で少し右に外れたところにある。ナビ/標識に従っていけば迷わない。🅿️は大型専用を含めて4つあり、少しわかりにくい。全て有料、料金は納経所で支払う。 

・🅿️からの境内アプローチ( 楽 )
 札所は標高300mの盆地上の地形にあり、🅿️と境内に高低差はない。山門まで少しの石段があるが、境内はフラットでコンパクト 。 参拝は容易。

お寺の種類

区分市街区田園区海浜区森林区岩崖区
平地寺 ○   
傾斜地寺   
山岳寺  

宿泊事情

・宿坊あり。

・JR窪川駅から札所までの間に5〜6軒ある。比較的多い。(1km以内)

・車中泊場所は、前札所方向に戻ると「道の駅 あぐり窪川」(3km)、「道の駅 なかとさ」(12km)、次札所方向に進むと「道の駅 なぶら土佐佐賀」(12km)、「道の駅 ビオスおおがた」(23km)など、こちらも豊富。

37番岩本寺 紀行

15:00   三十七番札所 岩本寺駐車場到着。

ここは須崎市も抜け、すでに四万十町に入っていました。

そしてお寺は300m近い標高の山寺のはずなのですが、街区がとても整っていて、参道はちょっとした仲見世通りになっていました

境内は大変フラットでこぢんまりしていて、お参りはしやすかったです。 そしてとても渋いお寺でした。

駐車場に戻ったのは午後3時30分を回ったところです。

↑ 登った上が平らな台地状の山の上にある岩本寺。小さな寺下町もあり、まるで平野部の里寺のよう。  (Map 地点E)

さて次の三十八番札所 金剛福時足摺岬の先端です。 距離にしていきなり90kmも離れています。

高速道路もないため、簡単に1時間程度で行けるわけではありません。

『次はもう足摺岬なのか・・・、じゃぁ今日はここ(岩本寺)までだな・・・』

私は、三十一番竹林時からスタートした今日の札所巡りをここ三十七番岩本寺までとして、駐車場で四万十市中心市街付近のビジネスホテルを探しました。

ホテルはすぐ見つかり、今晩の予約ができました。 「ホテル ココモ 四万十」です。 ちょうど足摺岬へ向かう道の途中にあります。

四万十川の下流に広がる四万十市の中心街区にありました。 距離はここ(岩本寺駐車場)から約45キロ、 1時間ぐらいで行けるはずです。

ホテルココモ と 食事処「いちもん家」

ホテルココモ(Map地点F)

いちもん家(Map地点G)

岩本寺の駐車場を出発したのは午後4時、しばらくは山を縫うように国道56号線を走ります。

やがて眼前に太平洋(土佐湾)が現れ、そこから先は海沿いになります。

17:00 ホテルココモ チェックイン。

すぐ近くに「物産館サンリバー四万十」というモールがあり、そこを歩いていると「いちもん家」という食事処があったので、そこで夕食をとることにしました。

↑ 国道56号線を海岸沿いに南下。四万十市街にある「ホテルココモ四万十」

↑ 左:「いちもん家」のスクショ 中:店内の様子 右:何を食べたか?メニューが思い出せない・・・

次回は、32話 足摺岬(三十八番)〜宿毛市(三十九番)から愛媛県(四十番)へ です。おたのしみに・・・

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