三回目の四国遠征(最後の”区切り打ち”)に出発です。37話からは第三回目のクルマ遍路旅の様子をお話しします。今回37話は、実行初日 11月22日(金)東京を出発するときから11月24日(日)車中泊するまでの3日間を一気にお話しします。
- 要約(この記事でわかること)
- 東京から三たび徳島港入り そして香川へ
- 11月24日(日) 六十七番 大興寺 〜 七十五番 善通寺
- 善通寺グランドホテル と 街中華「龍江」
- サイト内別カテゴリーへのリンク
要約(この記事でわかること)
この回では、クルマお遍路旅・三回目のスタートから三日目までを振り返ります。東京・有明からフェリーで四国に渡り、香川県・雲辺寺(六十六番札所)から善通寺(七十五番札所)まで、計10ヶ所の札所を巡礼します。各札所およびそれぞれ周辺の詳細情報や道中の紀行記録を交えながら、秋深まる中、クルマ遍路ならではの旅の様子を読むことができます。
東京から三たび徳島港入り そして香川へ
37話 東京出発から香川県初日の車中泊までの道程(Google My Maps)
11月22日(金)東京出発 天気:曇り 出発時ODO:10,186km
18:00 有明フェリーターミナルより「フェリーびざん」に乗船。三回目の区切り打ちお遍路のため東京を発ちました。
19:00 東京有明ターミナルを出港。この日は船中泊となります。



↑ 左:有明で乗船を待つ 中:航海中 右:徳島港下船直後 Map 東京-徳島 航路参照
11月23日(土)徳島港 天気:曇り 出発時ODO:10,186km
13:30 フェリー「びざん」、予定どおり徳島港に到着。(Map 地点A)
今回の区切り打ちは、香川の六十六番札所 雲辺寺(うんぺんじ)からのリスタートです。
オーシャン東九フェリー徳島ターミナル、徳島沖洲ICより徳島南自動車道に入り、高松自動車道へ分岐しました。 津田の松原SA(下り)で昼食をとり、高松自動車道 大野原ICで高速を降ります。(Map 地点B)



↑ 高松自動車道で最初に寄った「津田の松原サービスエリア」
その足で、雲辺寺ロープウェイ山麓駅へ向かいました。
第六十六番札所 雲辺寺(うんぺんじ)
66番雲辺寺 基本情報
うんぺんじ
宗派:真言宗御室派
山号:巨鼇山(きょごうざん)
院号:千手院(せんじゅいん)
場所:Map 地点 C
アクセス
・カーナビ設定( 要注意 )
目的地を「雲辺寺ロープウェイ山麓駅」にすること。(こちらがおすすめ・・・)
(※「66番雲辺寺」or 電話番号 検索などで札所そのものを目的地とした場合、ロープウェイが使用できず狭く急峻な林道を1時間以上登坂することになるうえ、🅿️は有料(料金未確認)。)(こちらはおすすめしない・・・)
・前札所からの道( 楽 )
65番三角寺からは30km、「三島川之江IC」から松山自動車道(有料)に乗り、川之江JCTでそのまま高松自動車道に入る。「大野原IC」で高速を降り6〜7kmで「山麓駅」に着く。 ナビ/標識に従っていけば迷うことはない。 🅿️は「雲辺寺ロープウェイ山麓駅」駐車場、広い。 無料。
・🅿️からの境内アプローチ( 少しハード )
🅿️「雲辺寺ロープウェイ山麓駅」からは、朝7:40から夕方17:00まで20分間隔でロープウェイ(往復2,200円)が運行。7分で「雲辺寺山頂駅」に到着。境内までは長い石段(3〜4分)を登る(※石段はクルマで登った場合も共通)。
お寺の種類
| 区分 | 市街区 | 田園区 | 海浜区 | 森林区 | 岩崖区 |
| 平地寺 | |||||
| 傾斜地寺 | |||||
| 山岳寺 | ○ |
宿泊事情
・宿坊なし。
・宿泊施設はあまりない。大野原IC付近に2軒程度(10〜13km)。#69観音寺付近まで行けば5〜6件ある(15〜18km)。
・車中泊場所は「道の駅 とよはま」(12km)、「おおのはら 萩の湯」(8km)、などがある。
66番雲辺寺 紀行
16:00 雲辺寺ロープウェイ山麓駅 駐車場に到着します。(Map 地点C)
フェリーが徳島港に着いたのが13時半なので、香川県の西の端まで行くのにはやはり時間がかかります。 札所へ登るロープウェイの駅に着いたのは夕方になっていました。 それでも今日中に札所一つは参拝しようと決め、ロープウェイの切符を購入します。
第一回目に太龍寺のロープウェイに乗り損ねた失敗を思い出し、『同じ轍は踏むまい』と予習を怠らなかったことが功を奏しました。カーナビの目的地設定を“雲辺寺そのもの”にしていたら、きっととんでもないところに連れて行かれたことでしょう。(※ 22話 23話 参照してください。)
16:20 ロープウェイ乗車。
いきなり視界が開け、夕暮れ迫る瀬戸内が遠くに望めます。
16:30 標高900mの雲辺寺山頂駅に到着します。




↑ 雲辺寺ロープウエイ 頂上駅からは遥か遠くに瀬戸大橋も見える
気温3℃。外はすでに暗くなりはじめ、雨まじりの空模様と相まってとても寒かったです。
16:40 本堂と大師堂を巡り、16:50には五百羅漢を眺めた後、納経所へ向かいました。






↑ 暮れかけの雲辺寺 五百羅漢は圧巻 ただし寒い!
季節は晩秋です。日が落ちるのが早く、あたりはどんどん暗くなっていきました。
17:00 納経・御朱印を済ませ、復路のロープウェイに乗りました。
↑ 復路のロープウエイ 大野原から善通寺市街まで見渡せる
17時を過ぎました。この日のお参りは雲辺寺のみで終了です。それでも四国に到着した日に一つの札所でも回れたのはよかったと思います。
大野原 萩の湯と101食堂
17:30 高松自動車道の大野原IC近くにある「大野原中央公園」方面へ向かいました。
18:00 偶然見つけた「萩の湯」で温泉にはいることができました。今日は車中泊と決めていたので、お風呂に入れたのはラッキーでした。土曜の夜だからか、結構混んでいました。
その後、隣接の「101食堂」にて夕食です。
大野原中央公園駐車場で車中泊
この日は「萩の湯」からほど近い場所に「大野原中央公園駐車場」(24時間トイレあり)はありました。今夜はここで車中泊です。
駐車場にはわたしのSOLIO一台だけで、とても静かな夜でした。






↑ 萩の湯と隣接する101食堂 静かな一台のみの車中泊
11月24日(日) 六十七番 大興寺 〜 七十五番 善通寺
37話 大野原から善通寺までの道程( Google My Maps)
11月24日(日) 天気:晴れ 出発時ODO:10,329km
6:00 起床。 第六十七番札所 大興寺へ向かいます。
道中のファミマで朝食をとり、今日の身支度をします。
第六十七番札所 大興寺(だいこうじ)
67番大興寺 基本情報
だいこうじ
宗派:真言宗善通寺派
山号:小松尾山(こまつおざん)
院号:不動光院(ふどうこういん)
場所:Map 地点 B
アクセス
・カーナビ設定( 簡単 )
「67番大興寺」or 電話番号 検索でOK。
・前札所からの道( 楽 )
66番雲辺寺からは11km、「大野原IC」からでも10km。 ナビ/標識に従っていけば迷うことはない。 🅿️もわかりやすい。 無料。
・🅿️からの境内アプローチ( 少しキツい )
🅿️から山門はすぐ、境内までは長い石段(3〜4分)。登りきれば諸堂が整然と並んでいる。お参りは容易。
お寺の種類
| 区分 | 市街区 | 田園区 | 海浜区 | 森林区 | 岩崖区 |
| 平地寺 | |||||
| 傾斜地寺 | ○ | ||||
| 山岳寺 |
宿泊事情
・宿坊なし。
・宿泊施設は、大野原IC付近に2軒程度(10〜13km)。#69観音寺付近に5〜6軒ある(10〜13km)。
・車中泊場所は「道の駅 たからだの里さいた(RVパーク隣接)」(6km)、「道の駅 ことひき」(5km)、などがある。
67番大興寺 紀行
8:15 六十七番札所 大興寺(だいこうじ)に到着しました。
田園の緩やかな傾斜地に建つ長閑な札所です。気温は7℃。昨日の雲辺寺に比べると暖かく感じました。
よく見ると「大師堂」が二つあります。納経所で寺事務の方に尋ねると、一つは「天台宗大師堂」であるとのこと。
『ホント?!・・・』
第二回目の遍路旅の道中にも天台宗の札所があり、それだけでも驚きでしたが・・・、
この札所は真言宗興祖「空海(弘法大師)」と天台宗興祖「最澄(伝教大師)」の両方のお堂を建立し、それぞれを崇め祀っているのでしょうか? にわかには信じられませんでした。
なんだか・・・自分がかたく信じてきた宗教観がどんどん柔らかくなり、形も壊れていきます。
四国に来るようになって、仏教観だけでなく自分の中の常識が変わっていく気持ちよさを感じています。不思議な感じです。






↑ 大師堂が二つ(真言宗と天台宗)ある大興寺 とてものどかで牧歌的・・・
8:40 大興寺を出発。
第六十八番札所 神恵院(じんねいん)と第六十九番札所 観音寺(かんのんじ)
68番神恵院 69番観音寺 基本情報
#68じんねいん #69かんのんじ
宗派:真言宗大覚寺派 (#68,#69共通)
山号:七宝山(しっぽうざん) (#68,#69共通)
院号:なし (#68,#69共通)
場所:Map 地点 C
アクセス
・カーナビ設定( 簡単 )
「68番神恵院」or「69番観音寺」or 電話番号(どちらでも) 検索でOK。
・前札所からの道( 楽 )
67番大興寺からは12km、海に向かって県道5号線を西進する。 ナビ/標識に従っていけば迷うことはない。 🅿️(#68,#69共通)もわかりやすい。 無料。
・🅿️からの境内アプローチ( 楽 )
🅿️から山門(#68,#69共通)はすぐ、境内までは石段(1〜2分)。登って左側が68番神恵院、右側が69番観音寺。 隣接していてお参りは楽。 納経所は共通で一箇所。
お寺の種類
| 区分 | 市街区 | 田園区 | 海浜区 | 森林区 | 岩崖区 |
| 平地寺 | |||||
| 傾斜地寺 | ○ | ||||
| 山岳寺 |
宿泊事情
・宿坊なし。
・宿泊施設は、ホテル/旅館/ゲストハウスなど種類も数も多くある(3km)。
・車中泊場所は「道の駅 ことひき」(1km未満)、「有明浜駐車場」(2km)、「RVパーク 父母ヶ浜」(8km)などがある。
68番神恵院 69番観音寺 紀行
自分の“当たり前を崩してくれること”はさらに続きます。(^_^;)
9:10 六十八番札所 神恵院(じんねいん)に到着です。
と思いきや、ここは「六十九番札所 観音寺(かんのんじ)」でもありました。どういうことでしょう?
七宝山という同じ山号を持つ、同一の境内にある珍しい双子札所なのです。山門まで共有していて、一緒の境内に別々の異なるお寺(札所)があるのです。^^; )
一つの山門を入って左側に神恵院の本堂と大師堂、右側に観音寺の本堂と大師堂がそれぞれあります。
しかも神恵院の本堂は、見たこともない「コンクリートうちっぱなしの白い四角いビル」でした。
呆気に取られながら神恵院側の参拝を済ませて納経所に行くと、なんと納経所までもが共用でした。納経/御朱印は六十九番観音寺を合わせて、2つの札所分いっぺんにいただくのです。
いやいや驚きました。
こんなところ(二つの札所が一ヶ所にあるの)は、八十八ヶ所でここだけです。





↑ #68神恵院,#69観音寺の双子札所 ごっつい仁王門まで”共有”、二寺の名称が掲出されてる!
↓ 境内の最上部から屋根を眺めると、より渾然一体となっている二つのお寺
はじめての遍路にとってはとても”変”で、違和感に近い面白さがありました。
10:00 神恵院・観音寺を後にします。
第七十番札所 本山寺(もとやまじ)
70番本山寺 基本情報
もとやまじ
宗派:真言宗高野山派
山号:七宝山(しっぽうざん)
院号:持宝院(じほういん)
場所:Map 地点 D
アクセス
・カーナビ設定( 簡単 )
「70番本山寺」or 電話番号 検索でOK。
・前札所からの道( 楽 )
69番観音寺からは6km、内陸に戻るように東進する。 ナビ/標識に従っていけば迷うことはない。 🅿️もわかりやすい。 無料。
・🅿️からの境内アプローチ( 楽 )
🅿️から道を挟んで山門はすぐ。敷地は広大だがフラットなため大師堂・本堂・五重塔まで徒歩1分。 納経所は本堂の裏手に回り込んだ一番奥。
お寺の種類
| 区分 | 市街区 | 田園区 | 海浜区 | 森林区 | 岩崖区 |
| 平地寺 | ○ | ||||
| 傾斜地寺 | |||||
| 山岳寺 |
宿泊事情
・宿坊なし。
・宿泊施設は、前札所(69番観音寺)付近を含めて多くある(6〜8km)。
・車中泊場所は、前札所(69番観音寺)付近まで戻ればある。 「道の駅 ことひき」(6km)、「有明浜駐車場」(8km)、「RVパーク 父母ヶ浜」(14km)など。
70番本山寺 紀行
10:15 七十番札所 本山寺(もとやまじ)駐車場到着。(Map 地点D)
高い五重の塔が車を停める前から見えています。そしてお寺は完全な平地寺です。広い境内ですが、高低差はありません。
駐車場からすぐ札所の敷地に入れますが、その入り口に小さい一層の仁王門が建っています。
仁王門の先正面に本堂があり、敷地に沿って整然と諸堂が立ち並んでいます。お庭も手入れが行き届いていてたいへん綺麗なお寺です。仁王門と本堂は国の重要文化財でした。
下から見上げる五重塔はさらに迫力があり、色彩が無いことがより威厳を増しているようでした。





↑ 雰囲気溢れる里寺「本山寺」 消失を免れた年代物の建造物はすべて指定重要文化財
↓ 本山寺境内360度
10:45 本山寺出発。
第七十一番 弥谷寺(いやだにじ)
71番弥谷寺 基本情報
いやだにじ
宗派:真言宗善通寺派
山号:剣五山(けんござん)
院号:千手院(せんじゅいん)
場所:Map 地点 E
アクセス
・カーナビ設定( 簡単 )
「71番弥谷寺」or 電話番号 検索でOK。
・前札所からの道( 楽 )
70番本山寺からは14km、国道11号線を北上する。 最後のアプローチは急峻な登りだが、道は整備されている。 ナビ/標識に従っていけば迷うことはない。 🅿️もわかりやすい。無料。 さらに先(山門の上)まで裏参道有料道路と有料駐車場がある(料金未確認)。
・🅿️からの境内アプローチ( かなりハード )
🅿️から山門はすぐだが、そこから踊り場の無いかなり長い石段(公称情報では530段)を登る。大師堂はこれを登ったフロアにあるが、護摩堂・磨崖仏・本堂はさらに長い石段の上にある。 多宝塔を含む全ての参拝はかなりキツく時間を要する。 さらに、納経所は大師堂の中にあるので要注意。
お寺の種類
| 区分 | 市街区 | 田園区 | 海浜区 | 森林区 | 岩崖区 |
| 平地寺 | |||||
| 傾斜地寺 | |||||
| 山岳寺 | ○ |
宿泊事情
・宿坊なし。
・宿泊施設は、ふもとの三豊市街に降りれば3〜4軒ある(4km)。
・車中泊場所は、「道の駅 ふれあいパークみの」がすぐ近くにある。RVパーク、温泉「いやだに温泉 大師の湯」が隣接している。
71番弥谷寺 紀行
11:10 第七十一番 弥谷寺(いやだにじ)到着。(Map 地点E)
標高400m、の弥谷山のほぼ山頂にあり、昨日の雲辺寺以来の本格的な山寺です。
相当下の駐車場で車を降ろされ、最初に530段の“踊り場のない石段”を登ります。いきなりこれはきついです。(^_^;)
そして石段はそれで終わらず、てっぺんまでに「これでもか!」というほどの懐かしい?石段地獄です。
弥谷山の崖面すべてが境内のようで、敷地の高低差はものすごくあり、これまでの山寺に引けを取りません。途中には崖面を掘り抜いた磨崖仏(まがいぶつ)があり、想像以上の山岳信仰寺のようです。






↑ 七十一番弥谷寺 まず石段! そして石段! さらに石段!
頂上に本堂があり、そこからずいぶんと降りて大師堂があります。大師堂だけ土足厳禁であったり、さらに奥には密教修行の岩屋があったり、その大師堂の中に納経所があったり、はじめての参拝者には「わかりにくいこと、この上ない」です。 ^^; )
ですがその分、絵に描いたような荘厳で幽幻な山岳信仰を感じることができて、気持ちも厳かになっていきます。






↑ 登るのはたいへんだが、その分幽幻さを味わえる 胸を透くような景色のご褒美も
讃岐ラーメンはまんど
13:00 山を降り、この辺は三豊市三野町になりますが、近くの名店「讃岐ラーメンはまんど」で昼食をとりました。(Map 地点F)






↑ 讃岐ラーメン「はまんど」 名店だけにお昼時は混んでいる
13:30 讃岐ラーメン”はまんど”出発。
第七十二番札所 曼荼羅寺(まんだらじ)
72番曼荼羅寺 基本情報
まんだらじ
宗派:真言宗善通寺派
山号:我拝師山(がはいしざん)
院号:延命院(えんめいいん)
場所:Map 地点 G
アクセス
・カーナビ設定( 簡単 )
「72番曼荼羅寺」or 電話番号 検索でOK。
・前札所からの道( 楽 )
71番弥谷寺からは7km、山道を降りて県道48号線を東進、右折してアプローチする。 ナビ/標識に従っていけば迷うことはない。 🅿️は山門の両側に二つあり、わかりやすい。有料(普通車200円)。
・🅿️からの境内アプローチ( 楽 )
🅿️から山門はすぐ、札所は少し高台にあるが境内はフラットで本堂まで徒歩1分程度。お参りは楽。
お寺の種類
| 区分 | 市街区 | 田園区 | 海浜区 | 森林区 | 岩崖区 |
| 平地寺 | |||||
| 傾斜地寺 | ○ | ||||
| 山岳寺 |
宿泊事情
・宿坊なし。
・宿泊施設は、善通寺市街に豊富にある(2〜6km)。
・車中泊場所は「道の駅 ふれあいパークみの」(RVパーク、温泉「いやだに温泉 大師の湯」が隣接)まで戻る(7km)か、丸亀市沿海部まで行くといくつかある(10〜16km)。
72番曼荼羅寺 紀行
13:45 七十二番札所 曼荼羅寺(まんだらじ)到着。(Map 地点G)
ここは一転、絵に描いたような里寺です。境内全体が見渡せるうえ、少し高台になっているため、景色を楽しむこともできました。空は抜けるように青く、晩秋の乾いた空気に葉が色付いていてとても感じの良いお寺でした。 今は紅葉のいい季節です。もう少し自分も余裕をもって風景を楽しもうと思いました。






↑ 抜けのいい高台のお寺「曼荼羅寺」 気分晴れ晴れ!
14:10 曼荼羅寺出発。
第七十三番札所 出釈迦寺(しゅっしゃかじ)
73番出釈迦寺 基本情報
しゅっしゃかじ
宗派:真言宗御室派
山号:我拝師山(がはいしざん)
院号:求聞寺院(ぐもんじいん)
場所:Map 地点 H
アクセス
・カーナビ設定( 簡単 )
「73番出釈迦寺」or 電話番号 検索でOK。 (※ #72曼荼羅寺からは近くなので、標識に従えばナビを使わなくてもすぐ着く。)
・前札所からの道( 楽 )
72番曼荼羅寺からは数百m。 ナビ/標識に従っていけば迷うことはない。 🅿️は参道の先にあるが、わかりやすい。無料。
・🅿️からの境内アプローチ( 楽 )
🅿️から境内へは傾斜のあるスロープと若干の石段があるが、2分の徒歩で諸堂フロアに着く。お参りはしやすい。
※ 大師逸話の「捨身ヶ嶽禅定」(絶景が拝めるスポット)は奥の院にあり、“車道整備通行志納金(600円)”を納経所で納めると、車でそこまで行くことができる。
お寺の種類
| 区分 | 市街区 | 田園区 | 海浜区 | 森林区 | 岩崖区 |
| 平地寺 | |||||
| 傾斜地寺 | |||||
| 山岳寺 | ○ |
宿泊事情
・宿坊なし。
・宿泊施設は、善通寺市街に豊富にある(2〜6km)。
・車中泊場所は「道の駅 ふれあいパークみの」(RVパーク、温泉「いやだに温泉 大師の湯」が隣接)まで戻る(7km)か、丸亀市沿海部まで行くといくつかある(10〜16km)。
73番出釈迦寺 紀行
14:15 出釈迦寺(しゅっしゃかじ)駐車場到着。(Map 地点H)
お寺は山すそに建っているため、斜面に沿って徒歩で少しのぼります。
上に着くとまっ平で、お寺は思ったよりコンパクトな造りでした。お参りし易かったです。
目の前にそびえる筆ノ山が西陽に照らされ、青い空にくっきりと浮かび上がっていました。






↑ なだらかな斜面の上の「出釈迦寺」 思ったよりコンパクトでお参りしやすい 西陽にてらされた筆ノ山がキレイ!
14:45 出釈迦寺出発
第七十四番札所 甲山寺(こうやまじ)
74番甲山寺 基本情報
こうやまじ
宗派:真言宗善通寺派
山号:医王山(いおうざん)
院号:多宝院(たほういん)
場所:Map 地点 I
アクセス
・カーナビ設定( 簡単 )
「74番甲山寺」or 電話番号 検索でOK。
・前札所からの道( 楽 )
73番出釈迦寺からは3km。 ナビ/標識に従っていけば迷うことはない。 🅿️は山門前、わかりやすい。無料。
・🅿️からの境内アプローチ( 楽 )
🅿️から二つの門をくぐって境内へ。境内は若干の石段があるが、フラットでコンパクト。お参りはしやすい。
お寺の種類
| 区分 | 市街区 | 田園区 | 海浜区 | 森林区 | 岩崖区 |
| 平地寺 | ○ | ||||
| 傾斜地寺 | |||||
| 山岳寺 |
宿泊事情
・宿坊なし。
・宿泊施設は、善通寺市街に豊富にある(1〜5km)。
・車中泊場所は「道の駅 ふれあいパークみの」(RVパーク、温泉「いやだに温泉 大師の湯」が隣接)まで戻る(9km)か、丸亀市沿海部まで行くといくつかある(8〜14km)。
74番甲山寺 紀行
甲山寺は、出釈迦寺から3kmと離れていません。田舎の田園地帯を5分走ると、山門が見えます。山門の前が広々した甲山寺(こうやまじ)の駐車場でした。



↑ 出釈迦寺から甲山寺に向かう田舎の道 山門に着くとそこが甲山寺の駐車場
15:00 甲山寺駐車場着。(Map 地点I )
山門を入るとすぐにもう一つ門がありますが、決して仁王門のような大仰な風情はありません。
すべてがコンパクトにできていて、数分ですべてのお堂をお参りすることができます。肩の力が抜けた、とても感じの良いお寺でした。



↑ コンパクトでいい感じのお寺「甲山寺」
15:20 甲山寺出発。
第七十五番札所 善通寺(ぜんつうじ)
75番善通寺 基本情報
ぜんつうじ
宗派:真言宗善通寺派
山号:五岳山(ごがくざん)
院号:誕生院(たんじょういん)
場所:Map 地点 J
アクセス
・カーナビ設定( 要注意 )
「75番善通寺」or 電話番号 検索で「善通寺駐車場」が出ればそこにセットする。 札所そのものを目的地に設定すると、🅿️がわかりにくい。
・前札所からの道( 楽 )
74番甲山寺からは1.5km。 市街地だが、ナビ/標識に従っていけば迷うことはない。 🅿️はナビの目的地を「善通寺駐車場」としておけば、札所西院の西側に広がる専用駐車場に案内され、迷うことはない。
・🅿️からの境内アプローチ( 歩きは長い )
🅿️のすぐに西門があり、そこから境内へ。 境内は西院と東院に分かれ、納経所と大師堂は西院、本堂・釈迦堂・五重塔は東院にある。 広大なので歩く距離はあるが、フラットで見渡しもきき、お参りはしやすい。
お寺の種類
| 区分 | 市街区 | 田園区 | 海浜区 | 森林区 | 岩崖区 |
| 平地寺 | ○ | ||||
| 傾斜地寺 | |||||
| 山岳寺 |
宿泊事情
・宿坊あり。
・宿泊施設は善通寺市街に豊富にある(1〜15km)。
・車中泊場所は丸亀市沿海部にいくつかある(5〜12km)。
75番善通寺 紀行
15:30 七十五番 善通寺(ぜんつうじ)到着。(Map 地点J)
四国霊場の中でもっとも有名なお寺がこの善通寺でしょう。空海さん(弘法大師)の生まれ故郷でもあります。金剛峰寺(高野山)、東寺(京都)、とここ善通寺を合わせて『三大霊跡』というようです。
とてつもなく広いです。本堂(東はじ)から大師堂(西のはじ)まで300mはあるでしょうか。
本堂のある東院と大師堂のある西院は境内を分けていて、それぞれに山門があります。






↑ 香川県善通寺市の市街地のまんなかにある「善通寺」 とても広大な境内
そして七十番本山寺にあった五重塔のひと回りも二回りも大きな五重塔が聳えています。
(※この五重塔は45mあり、四国八十八ヶ所札所の中で最も高いようです。)
ここでは大師堂を御影堂と呼び、本堂や釈迦堂もたいへん立派で、さすが総本山といった風情です。
そして、、、愛媛今治の南光坊(五十五番札所)でも感じましたが、お寺がどんなに大きくて立派でも、決して、人を寄せ付けないような高飛車な雰囲気がありません。人々の生活に溶け込んだ渾然一体感が強いのです。






↑ 諸堂も全て立派 四国一高い五重の塔 善通寺を象徴する大きな楠の木
↓ 東院の境内360度
駐車場に戻ったのは16寺半ごろ、今日の札所参拝はここ善通寺で終了とします。(Map 地点J)
善通寺グランドホテル と 街中華「龍江」
17:00 その名の通り善通寺からほど近い本日の宿泊場所「善通寺グランドホテル」にチェックインしました。(Map 地点:善通寺後A)
朝食付で¥6,100-。立地の割にはリーズナブルです。
18:30 夕食は善通寺グランドホテル近くの中華「龍江」というお店でした。(Map 地点:善通寺後B)






↑ 善通寺グランドホテル と 中華「龍江」
11月24日(日)は以上で終了。
この37話では、三回目となるクルマお遍路の旅区切り打ち(最後の区切り)スタート3日目までを一気にお話ししました。
次回は、38話 クルマ遍路旅 -香川県 善通寺市(七十六番)〜 香南市(八十二番)-
おたのしみに・・・
サイト内別カテゴリーへのリンク
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>16話 クルマ遍路旅 -東名高速 西へ(実行初日)- (第一回区切り打ち遍路旅)
>30話 クルマ遍路旅 -高知市〜土佐市- (第二回区切り打ち遍路旅)
>37話 クルマ遍路旅 -第三回区切り打ち開始- (第三回区切り打ち遍路旅)
>46話 早春3月の関東旅1日目 奥多摩〜甲州(遍路以外の車中泊旅)
・「車中泊旅レビュー」カテゴリーは →
>29話 クルマ遍路旅 -一回目のレビュー-(第一回区切り打ち遍路旅のレビュー)
>36話 クルマ遍路旅 -第一回第二回のまとめレビュー- (一回目二回目遍路旅のまとめレビュー)
>43話 クルマ遍路旅 第三回目のレビュー(最後の区切り打ち遍路旅のレビュー)



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