〜第4章 実行編2(二日目)〜

初心者車中泊旅

6月9日(日) 徳島へ

ODO 6,651km。

残念ながら今日は雨です。

朝6時に刈谷パーキングエリアをスタートして、伊勢湾岸道路(新名神高速道路)をひたすら西へ走ります。

刈谷を出て間もない「鈴鹿サービスエリア」にて軽い朝食をとりました。

昨晩は、自分が興奮していたためか、トラックのアイドリングがうるさかったからなのか、あまり熟睡できておらず、走っているうちにすぐ眠たくなって来てしまったので、忍者の里「甲南パーキングエリア」で朝の二度寝をしてしまいました。8時頃のことだったと思います。

雨はいよいよ本降りになってきました。覚悟していたとはいえ、薄暗い雨の日のドライブは少し憂鬱ですね。それでも流れは順調で、特に渋滞とか事故とかそういうことがないだけで幸いです。

京都南インターチェンジを過ぎ、9時半ぐらいでしたか、「西宮名塩SA」というサービスエリアで、本格的な休憩をとりました。

何か空が少しだけ明るくなってきたような気がしました。それだけでも気分的にはとても良いです。ここから一気に淡路島を抜けて鳴門に入りたいところです。

10時頃には「西宮名塩サービスエリア」を出発し、車はそのまま有馬温泉の横というかというか上(相当な高架となっているようでした。)を通って明石市へ入ります。そして、明石海峡大橋へまっしぐらに走ります。

明石海峡大橋・・・初めて渡ります。とてもでかくて、やたら高くて、そしてすごく長い、海を渡る吊り橋ですね。

構造は東京のレインボーブリッジと同じですが、桁違いの規模です。

下を行く貨物船がとても小さく見えました。

そして、さあ淡路島です。

本音を言えば「ゆっくりと淡路島も観光してみたい」ところですが、今回の目的は“四国お遍路”ですので、我慢して高速を降りずにひた走ります。

途中「室津SA」に寄りました。「室津サービスエリア」は淡路島の西岸に隣接していて、しかも小高いところにありますので、淡路島の西に広がる瀬戸内海(”播磨灘”)が一望で、広く見渡せます。(というか“見渡せるはず”でした。^^;)

残念ながら今日は雨で煙ってしまっていて、瀬戸内海一望というわけにはいきません。

ただ、一応左手奥にうっすら四国の山並みを見ることができました。

晴れていたら、とても気持ちの良いパーキングエリアなんだろうなと思いました。

これから一気に淡路島南PAを越えて、続く大鳴門橋を渡っていよいよ四国に入っていきます。大鳴門橋を通過したのはお昼前ぐらいだったと思います。

そして走りながらですのでなかなかはっきりと見えたわけではありませんが、橋の下を覗くと、すごく白波が立っていて、海面が激しく揺れているのが見えました。綺麗な丸い渦潮こそ見ることはできませんでしたけれども、橋の上からでもすごい潮流の迫力を感じることができますよ。

さあ、この大鳴門橋を渡り切ると、いよいよ四国徳島県に入ります。

巡礼一番目の札所であります霊山寺(“りょうせんじ”と読みます)に最も近いインターチェンジは、徳島ICではなく鳴門JCTから少しだけ高松自動車道に入った板野ICになります。

1日半というか2日間にわたって延々と走ってきた高速道路をやっと降りることができました。時刻はちょうど正午です。

一番札所霊山寺(りょうせんじ)のすぐそばに「門前一番街」という休憩所、兼お土産屋さん、兼お遍路用具調達店があります。

まずここで四国八十八ヶ所巡礼のための携行品を購入します。私は、もっとも大事な納経帳(各ページには御朱印をいただく八十八箇所札所名が印刷され、最後のページには高野山金剛峯寺の名前が印刷されています。)のほか、へんろ白衣、遍路笠(通称“すげ笠”と言うそうです。)、輪袈裟、さんや袋(肩から掛けるずた袋)などを購入しました。

もちろん、ろうそくや線香や、全ての札所に自分の名前を書いて提出する「納め札」の束も必要です。

言い方は悪いですが、こういった”消耗品”の方もすごく大事で、お賽銭や納経費用など、少しずつ“さんや袋”に補給しながら札所を巡っていくということを計画的にしないと、時として補充しておくのを忘れて慌てて車まで取りに戻るということになりかねません。納め札には常に自分の名前を書いておくこととか、ろうそくや線香を途中で買い足すとこととか、あるいはそれに火をつけるためのライター等々のチェックが結構大事だなということを行けば行くほど感じることになります。

で、「門前一番街」に掛かった初期費用は、なんだかんだで、1万6000円ぐらいになりました。

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