クルマお遍路旅一回目 実行二日目 6月9日(日)午後のお話です。
18話 記事全道程(Google My Maps)
この記事で分かること(要約)
クルマお遍路旅 実行二日目、第一番札所から第六番札所までの札所基礎情報および道程、それぞれの札所の境内の様子、そして宿泊までの体験をまとめています。
第一番札所 霊山寺(りょうせんじ)
1番霊山寺 基本情報
りょうせんじ
宗派:真言宗高野山派
山号:竺和山(じくわざん)
院号:一乗院(いちじょういん)
場所:Map 地点A
アクセス
・カーナビ設定( 簡単 )
「1番霊山寺」or 電話番号 検索でOK。
・板野ICからの道( 楽 )
高速出口から3.5km、カーナビや標識に従えば迷わない。🅿️も分りやすい。無料。
・🅿️からの境内アプローチ( 楽 )
駐車場から境内まで徒歩数分。参道も平坦でアクセス容易。
お寺の種類
| 区分 | 市街区 | 田園区 | 海浜区 | 森林区 | 岩崖区 |
|---|---|---|---|---|---|
| 平地寺 | ○ | ||||
| 傾斜地寺 | |||||
| 山岳寺 |
宿泊事情
・宿坊なし(2番札所に宿坊あり)
・付近にホテル少ない(9km離れるが、徳島まで行けば豊富)
・車中泊場所は、「道の駅いたの」(5km)、 6番札所に「お遍路RVパーク安楽寺」(16km)あり。
1番霊山寺 紀行
13:00 まずは一番札所の霊山寺(りょうせんじ)へのお参りです。いざ・・・と意気込んで出発すると、なんと「門前一番街」の目の前に一番札所 霊山寺の山門があり、少し拍子抜けします。
この山門を入ると、、、“雨”という天気もあって、急に厳かな空気感に包まれます。ガイドブックに従い、手水場(ちょうずば)でお清めをし、鐘楼の鐘を一度だけ撞きます。
慣れていないので力加減がわからず、力いっぱい鐘を撞いてしまい、雨の静けさを掻き消す轟音を発し、初心者丸出しの下品な鐘の撞き方になってしまいました。(笑)
気を取り直して、まず、本堂へ向かい、火をつけたろうそくを立て、線香を3本上げます。これらは全てルーチンというか習わしのようなものです。
そして納め札を収めて、お祈りです。
四国八十八ヶ所霊場の札所には、そのお寺の御本尊を奉る本堂とは別棟として、空海さん(弘法大師)を本尊とする「大師堂」というものが必ずあります。
本堂の次に、この大師堂に行って、同じこと(ろうそくに火をつけ、線香を3本揚げ、納め札を収めて、お祈り)を再度行います。
手慣れた人は般若心経なんかを本堂、大師堂、の両方で読経される方もいらっしゃいます。
さらにはお寺によってさまざまに、観音菩薩、明王、各種地蔵、伝教者などを祀った各種のお堂が建てられています。本堂と大師堂以外はどのお堂をどのようにお参りしようが、それは自由なようです。
これらの参拝をしてから最後に納経所へ向かいます。これでいよいよ納経帳に御朱印をいただくことができます。やれやれ、一発目に恥ずかしい轟音の鐘撞きをしてしまったものの、何とか一つ目の札所参りが無事終わりました。


↑ 雨の一番札所 霊山寺 境内は広く綺麗に整備されている
第二番札所 極楽寺(ごくらくじ)
2番極楽寺 基本情報
ごくらくじ
宗派:真言宗高野山派
山号:日照山(にっしょうざん)
院号:無量寿院(むりょうじゅいん)
場所:Map 地点B
アクセス
・カーナビ設定( 簡単 )
「2番極楽寺」or 電話番号 検索でOK。
・前札所からの道( 楽 )
「1番霊山寺」から1.2km、カーナビや標識に従えば迷わない。🅿️も分りやすい。無料
・🅿️からの境内アプローチ( 楽 )
🅿️から境内まで徒歩すぐ。参道も平坦でアクセス容易。
お寺の種類
| 区分 | 市街区 | 田園区 | 海浜区 | 森林区 | 岩崖区 |
|---|---|---|---|---|---|
| 平地寺 | |||||
| 傾斜地寺 | ○ | ||||
| 山岳寺 |
宿泊事情
・宿坊あり(要予約)
・ホテル少ない(10km離れるが、徳島まで行けば豊富)
・車中泊場所「道の駅いたの」6km、 6番札所(15km)に「お遍路RVパーク安楽寺」あり。
2番極楽寺 紀行
二番札所は極楽寺(ごくらくじ)です。霊山寺からの距離は1キロちょっとぐらい。赤い山門が目に鮮やかです。境内はお庭が見事に手入れされていて、緑が雨に冴えてとても素敵でした。



↑ 二番札所「極楽寺」 雨は綺麗な境内をいっそう凛と引き立たせる
第三番札所 金泉寺(きんせんじ)
3番金泉寺 基本情報
きんせんじ
宗派:真言宗高野山派
山号:亀光山(きこうざん)
院号:釈迦院(しゃかいん)
場所:Map 地点C
アクセス
・カーナビ設定( 簡単 )
「3番金泉寺」検索OK、電話番号 検索OK。
・前札所からの道( 楽 )
「2番極楽寺」から3km、カーナビや標識に従えば迷わない。🅿️も分りやすい。無料
・🅿️からの境内アプローチ( 楽 )
駐車場から境内まで徒歩数分。参道も平坦でアクセス容易。
お寺の種類
| 区分 | 市街区 | 田園区 | 海浜区 | 森林区 | 険崖区 |
|---|---|---|---|---|---|
| 平地寺 | ○ | ||||
| 傾斜地寺 | |||||
| 山岳寺 |
宿泊事情
・宿坊なし。
・付近にホテル等少ない。(13km離れるが、徳島まで行けば豊富)
・車中泊場所は、「道の駅いたの」(9km)、 6番札所に「お遍路RVパーク安楽寺」(12km)などあり。
3番金泉寺 紀行
三番札所はこの二番札所の極楽寺から約3キロ離れた金泉寺(きんせんじ)です。同じように赤い派手な山門があり、そこに一礼して境内へ入ります。真言宗らしい派手で真っ赤な欄干の橋を渡って本堂へ向かいますと、奥にこれまた真っ赤な二重の塔(多宝塔というらしいです)が見えます。
赤色を基調としたとても派手で煌びやかな寺だなと思っていると、逆に本堂はとても厳かで風格がありました。入門すぐの煌びやかな色彩から一転、厳かな威風を湛えた境内でした。




↑ いろいろ派手だが、歴史を感じる本堂の木造建築はメチャ渋い
第四番札所 大日寺(だいにちじ)
4番大日寺 基本情報
だいにちじ
宗派:真言宗東寺派
山号:黒厳山(こくがんざん)
院号:遍照院(へんじょういん)
場所:Map 地点D
アクセス
・カーナビ設定( 簡単 )
「4番大日寺」or 電話番号 検索でOK。
・前札所からの道( 楽 )
「3番金泉寺」から6km、カーナビや標識に従えば迷わない。🅿️も分りやすい。無料
・🅿️からの境内アプローチ( 楽 )
駐車場から境内まで徒歩数分。参道もほぼ平坦でアクセス容易。
お寺の種類
| 区分 | 市街区 | 田園区 | 海浜区 | 森林区 | 岩崖区 |
|---|---|---|---|---|---|
| 平地寺 | |||||
| 傾斜地寺 | ○ | ||||
| 山岳寺 |
宿泊事情
・宿坊なし。
・ホテル少ない(上坂町、石井町に数軒づつ 5km)。
・車中泊場所は、「道の駅いたの」(15km)、 6番札所「お遍路RVパーク安楽寺」(6km)などあり。
4番大日寺 紀行
四番札所は大日寺(だいにちじ)です。場所は幹線道路から少し奥で、市中からも離れていてとても静かです。
急に人も減り、雨音しか聞こえないくらいの静寂さです。山門は同じく朱色に彩られていましたが、これまでとは違って少し抑えたくすんだ赤色でした。
こちらもお庭の手入れもとても行き届いていて、雨がすごく似合っていました。本堂も大師堂もこれまでで一番地味です。





↑ 雨の大日寺 雰囲気抜群
第五番札所 地蔵寺(じぞうじ)
5番地蔵寺 基本情報
じぞうじ
宗派:真言宗御室派
山号:無尽山(むじんざん)
院号:荘厳院(しょうごんいん)
場所:Map 地点E
アクセス
・カーナビ設定(評価:簡単)
「5番地蔵寺」で検索OK、電話番号OK。
・前札所からの道(評価:楽)
「4番大日寺」から1.7km、カーナビや標識に従えば迷わない。🅿️も分りやすい。無料
・🅿️からの境内アプローチ(評価:楽)
駐車場から境内まで徒歩すぐ。参道もほぼ平坦でアクセス容易。
お寺の種類
| 区分 | 市街区 | 田園区 | 海浜区 | 森林区 | 岩崖区 |
|---|---|---|---|---|---|
| 平地寺 | ○ | ||||
| 傾斜地寺 | |||||
| 山岳寺 |
宿泊事情
・宿坊なし。
・ホテル少ない(上坂町、石井町に旅館等数軒づつ 3〜5km)。
・車中泊場所は、「道の駅いたの」(17km)、 6番札所「お遍路RVパーク安楽寺」(5km)などあり。
5番地蔵寺 紀行
五番目の地蔵寺(じぞうじ)へ着いたのは午後3時半を回っていました。
四番大日寺よりもさらに色合いをなくし、地味さと“わびさび”を美学としているようでした。何といっても特徴は中央にそびえ立つイチョウの大木です。
奥の院まで歩いて、300円を払って、五百羅漢さんを拝観しました。
ここは撮影禁止です。
眺めていると気分が厳かになり、このお寺が、大イチョウの大木を中心に、これでもか・・・というほど質素に作られている意味が、何となく理解できた気がします。
これまでの真言宗的な派手めのお寺とは一線を画する違いがここにはありました。
(※このお寺も真言宗です)



↑ 境内中央に聳える大銀杏が特徴の地蔵寺
第六番札所 安楽寺(あんらくじ)
6番安楽寺 基本情報
あんらくじ
宗派:真言宗高野山派
山号:温泉山(おんせんざん)
院号:瑠璃光院(るりこういん)
場所:Map 地点F
アクセス
・カーナビ設定( 簡単 )
「6番安楽寺」で検索OK、電話番号OK。
・前札所からの道( 楽 )
「5番地蔵寺」から5km、カーナビや標識に従えば迷わない。🅿️も分りやすい。無料
・🅿️からの境内アプローチ( 楽 )
駐車場から境内まで徒歩数分。参道もほぼ平坦でアクセス容易。
お寺の種類
| 区分 | 市街区 | 田園区 | 海浜区 | 森林区 | 険崖区 |
|---|---|---|---|---|---|
| 平地寺 | ○ | ||||
| 傾斜地寺 | |||||
| 山岳寺 |
宿泊事情
・宿坊あり(温泉)(要予約)。
・付近にホテル等あり。※吉野町川北街道沿い(3〜5km)
・車中泊場所は、「お遍路RVパーク安楽寺」あり。(6台のみ:要予約)
6番安楽寺 紀行
六番札所「安楽寺」(あんらくじ)に着いた時刻はもう午後4時半でした。
急げばもっと多くの札所を渡れるのかもしれませんが、お寺の境内や庭を散歩したり、ゆっくり眺める余裕も欲しかったこともあり、一つの札所の参拝にはそれ相応の時間がかかることがよくわかりました。
6月9日巡礼発心初日はこの六番「安楽寺」が最後となります。
各札所の寺事務所あるいは納経所は、どこでも朝8時に開け、夕方5時に閉めます。
つまりこの時間内でないと納経・御朱印はいただけません。これは八十八ヶ所どこでも共通だそうです。
さて、安楽寺はこれまでのお寺と少々趣を異にしていて、竜宮城のような少し中華風の不思議なデザインの山門でした。
一礼して境内へ進むと、正面に立派な本堂が見えます。左奥には三番「金泉寺」で見たのと似た二重の塔(多宝塔)があります。
このお寺は広大な敷地の境内のなかに温泉の源泉があるとのことで、昔から湯治に訪れる人々も多くいて、ホテルのような立派な宿坊も併設されていました。すでに宿坊専用の駐車場にはバスが停まっていて、バスツアーで巡礼されている方々がお泊まりになっているようでした。
納経・御朱印をいただき、クルマへ戻ったのは、ちょうど夕方5時になっていました。





↑ 安楽寺境内 山門、本堂、多宝塔、などお堂によって建築様式が微妙に違う
食事処&ビジネスホテル 八幡
昨日がサービスエリアでの車中泊だったので、今晩はゆっくり宿に泊まりたいなと思っていました。(雨ですし・・・)
まずは、ここ安楽寺の宿坊に泊まれないか?宿坊受付でお伺いをしてみましたが、そもそも事前の予約が必要な宿坊のようで無理でした。
近くの民宿などは日曜日の夜ということもあり、営業していないところもあり、宿坊以外でも2,3軒、フラれてしまいました。看板を見つけて最後に電話したのが、「八幡」というビジネスホテル(素泊まり6,000円)で、今からでも大丈夫とうことで、今晩はここに泊まることにしました。ここの良かったところは、別館の旅館や、食事処、などを併設していたので、夕食難民にはならずに済んだところです。




↑ ビジネスホテル「八幡」と隣接する食事どころ(Map 地点G)
この宿に落ち着き、すぐ隣の食事どころで夕飯が摂れたのは8時近かったでしょうか。
広くはないですが、個室のお風呂に一人でゆっくり浸かれるのは、やはりいいです。
こうして巡礼発心初日はなんとか無事に終了しました。
次回は、19話 徳島 阿波市(七番)〜 吉野川市(十一番)です。
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