5月16日(金)は、山口県萩市を出発し、山あいの城下町・島根県津和野へ向かう一日です。
日本海側の海沿いから内陸の山道へと進み、道の駅で休憩を挟みながら、静かな県境を越えて津和野に入ります。
城跡、稲成神社、白壁の町並み、温泉付き道の駅まで、自然と歴史がほどよく混ざり合う津和野らしさを一日かけて味わいました。
要約(この記事でわかること)
萩市から津和野へ向かう山道ドライブと、津和野観光を一日で巡った実録です。道の駅を経由したルートの雰囲気や、津和野城跡・太鼓谷稲成神社・旧市街の散策、温泉付き道の駅での車中泊までを時系列に紹介しています。津和野観光のモデルコースとしても参考になる内容です。
52話 全道程(Google My Maps)
萩から島根県津和野へ
移動の道順
萩市(ホテル美萩)を出発し、まず道の駅「ハピネスふくえ」方面へ。県道11号線(通称:萩篠生(はぎしのう)線)です。その後、県道13号線(萩津和野(はぎつわの)線)で山間部へ入り、雲林寺付近を通過します。
道の駅「うり坊の郷katama」で休憩したのち、県道13号線(萩津和野(はぎつわの)線)をそのまま走って県境を越えると、道の駅「津和野温泉なごみの里」に着きます。そこから津和野中心部へ入ります。
海沿いから一転して、交通量の少ない山道が続き、信号もほとんどありません。
峠道はありますが急勾配や葛折りは少なく、のんびり走るにはちょうど良い道程でした。
移動の実録
ODO:13,572km 天気:薄曇り → 曇り → 雨
7:00 起床。(萩:ホテル美萩 はなれ)
9:30 チェックアウト。
前日に萩の市街を歩き回った疲れも取れ、静かな朝です。
9:45 萩を出発。 Map 地点A
市街地を抜けるとすぐに山の景色に変わります。
10:45 道の駅「うり坊の郷」で休憩。 Map 地点B
その後、近くの山村に入り、しばらく昼寝をしました。
とても長閑で、風の音しか聞こえません。
交通量はほぼゼロでしたが、津和野へ向かうであろうバスが2台通過していくのを見ました。11:30 つわぶき街道 道の駅「津和野温泉なごみの里」に到着。 Map 地点C
山に囲まれた静かな道の駅で、ここから津和野観光に入ります。



津和野(つわの)
津和野 基本情報
島根県西部、山口県との県境近くに位置する山あいの町で、江戸時代には津和野藩の城下町として栄えました。周囲を山に囲まれた盆地状の地形に町が広がり、現在も当時の町割りや景観が色濃く残っています。
白壁の町並みや堀割、武家屋敷跡が残ることから「山陰の小京都」とも呼ばれ、静かな雰囲気の中で歴史散策が楽しめる町です。
津和野は、文化人を多く輩出した町としても知られています。文学者・森鴎外の旧宅や、西洋哲学を日本に紹介した西周(にし あまね)の旧宅が保存されており、近代日本の思想や文学の源流を感じることができます。
また、画家・安野光雅ゆかりの町でもあり、安野光雅美術館は津和野観光の重要な立ち寄りスポットのひとつです。
町の背後には霊亀山(れいきざん)がそびえ、その山頂部には津和野城跡が残ります。城跡からは津和野の町並みを一望でき、城下町と自然の関係がよくわかる展望地になっています。
山の麓には、朱色の社殿が連なる太鼓谷稲成神社があり、日本五大稲荷のひとつとして信仰を集めています。
交通面では、JR山口線の津和野駅を中心に町が形成されており、鉄道でも訪れやすい場所です。車の場合は、中国自動車道六日市ICから約40分ほどで到着します。町全体は比較的コンパクトで、主要な観光地は車と徒歩を組み合わせて効率よく回ることができます。
旧市街(本町・殿町) 基本情報
本町・殿町周辺は、津和野の観光の中心となる旧市街エリアで、かつての武家町と商人町が連続する区域です。
白壁の土塀が続く通りと、その脇を流れる堀割(用水路)が特徴で、通りには鯉が泳ぎ、津和野らしい風景をつくり出しています。
殿町通りは、上級武士の屋敷が並んでいた場所で、現在も長い白壁が連なります。一方、本町通りは商人町として発展し、現在は土産物店、和菓子店、飲食店、資料館などが並ぶ観光ストリートになっています。
途中には津和野カトリック教会(乙女峠マリア聖堂)があり、和風の町並みの中に教会が建つ独特の景観も見どころです。
また、安野光雅美術館や郷土資料館などの文化施設も徒歩圏内にまとまっており、雨天時でも比較的楽しみやすい構成になっています。
エリア全体はコンパクトで、主要部分は徒歩で回ることができます。目安として、通りを往復するだけなら30分程度、資料館や飲食店を含めてゆっくり巡ると1〜2時間ほどが適当です。
駐車場は周辺に複数あります。有料が多いですが、なかには自治体や地元商工会議所などが運営する無料駐車場もあります。それぞれが小さいため、探すには注意が必要です。
旧市街でランチ
11:30 道の駅「なごみの里」を出発。 Map 地点C
11:50 津和野旧市街の奥へ進みます。
メイン通りを抜け、旧市街最奥のJR津和野駅近くにある「レストランちしゃの木」に入りました。 Map 地点D 津A
名物の「十割十塩そば」を注文し、おかわりで「つゆそば」もいただきます。
塩だけで味わう十割そばは香りが立ち、名物と言われる理由がよくわかります。
続いて食べたつゆそばも、素直で飽きのこない味でした。






津和野城趾
津和野城趾 基本情報
津和野城は、津和野藩主・吉見氏の居城として築かれた山城で、標高約360mの霊亀山(れいきざん)山頂部に位置します。戦国時代から江戸時代初期にかけて整備された城で、山の地形を巧みに利用した堅固な構造が特徴です。
現在は天守などの建物は残っていませんが、石垣や曲輪(くるわ)、堀切、出丸などの遺構が良好に保存されており、山城の構造を実地で理解できる史跡となっています。
城址からは津和野の町並みを一望でき、眼下には白壁の旧市街、その向こうには山々が連なる景色が広がります。城と城下町の位置関係がひと目でわかる眺望は、津和野観光のハイライトのひとつです。
霊亀山山頂部は公園として整備されており、散策路も比較的歩きやすく、歴史と自然を同時に楽しむことができます。
麓から城址までは「津和野城跡観光リフト」が運行しており、徒歩に比べて短時間で山上へ行くことができます。体力に不安がある場合や時間を節約したい場合には、リフト利用が現実的です。
一方で、徒歩登山道も整備されており、健脚な人であれば登城ルートを歩いて往復することも可能です。
所在地:島根県鹿足郡津和野町後田
見どころ:石垣、曲輪跡、堀切、展望台
散策目安時間:30〜50分(リフト利用時)
アクセス:津和野駅から車で約5分
備考:山上は風が強いことがあり、天候によって体感温度が下がるため、羽織るものがあると安心
津和野城趾 紀行
12:25 津和野城跡観光リフト麓の駅に到着。車を駐車場に停めます。 Map 地点 津B
12:30 山上のリフト駅(霊亀山駅)に到着。
12:40 堀切跡、出丸跡を散策。
12:50 三の丸跡、本丸跡まで登り、絶景の中で休憩します。
風が心地よく、町が箱庭のように見えます。
13:00 南槍門跡を経由して、元来た道を戻ります。
13:15 山上のリフト駅(霊亀山駅)に到着し、リフト帰路。
13:20 下駅駐車場に戻りました。
13:30 クルマを出します。






太鼓谷稲成神社
太鼓谷稲成神社 基本情報
太鼓谷稲成神社は、津和野城の鬼門除けとして創建された神社で、日本五大稲荷のひとつに数えられています。「稲荷」ではなく「稲成」と表記するのが特徴で、五穀豊穣、商売繁盛、家内安全などのご利益があるとされています。
山の斜面に沿って社殿が連なり、朱色を基調とした社殿群が新緑や紅葉の中に鮮やかに浮かび上がる景観は、津和野を代表する風景のひとつです。
境内は上下に広く、いくつもの社殿や鳥居を巡りながら参拝する構造になっています。石段を登ると、津和野の町を見下ろす位置に達し、城下町と神社の位置関係を実感できます。
建築様式は比較的新しく整えられていますが、その分、色彩がはっきりしており、写真映えするスポットとしても人気があります。
津和野城址と近い位置関係にあり、城跡観光とセットで訪れるのが定番ルートです。城の防御と信仰が一体となった配置は、城下町ならではの特徴といえます。
観光客は津和野城跡よりも多い傾向があり、特に休日や観光シーズンには参拝者で賑わいます。
所在地:島根県鹿足郡津和野町後田
主なご利益:商売繁盛、五穀豊穣、家内安全、開運
見どころ:朱色の社殿群、境内からの眺望、連なる鳥居
散策目安時間:20〜30分
アクセス:津和野駅から車で約5分
備考:石段が多いため、歩きやすい靴がおすすめ。
太鼓谷稲成神社 紀行
13:30 津和野城跡観光リフト麓駅駐車場を出発し、車で5分。
13:35 太鼓谷稲成神社駐車場に到着します。 Map 地点 津C
13:45 太鼓谷稲成神社に参拝。
霊亀山の麓斜面に広がる赤色を基調とした、派手で勇壮な神社です。
いくつかの大ぶりの社殿が新緑の中でひときわ映えます。
山の上の津和野城跡よりも、こちらの方が観光客は多い印象でした。
14:15 駐車場に戻り、クルマを出します。





津和野旧市街を散歩
14:30 神社の山を下り、町役場と商工観光課が共同で運営している駐車場に到着。 Map 地点 津D
「後田駐車場」と言います。住所名そのものを駐車場名としていて観光客には馴染みが無くカーナビでも出てきませんが、ここは無料です。他は有料が多いため、たどり着ければかなりお得です。
ここにクルマを停め、単線のJR山口線の牧歌的な踏切を渡り、旧市街へ向かいます。
14:40 津和野カトリック教会。 Map 地点 津E
14:50 白壁が続く殿町の目抜き通り。
昨日の萩市街の藍場川を思い出すような堀割が美しく、思わず足が止まります。
15:00 どんよりとした曇り空から、とうとう雨が降り出しました。
本当はもっと歩きたかったのですが、濡れるのは避けたいので、急いで駐車場へ戻ります。
15:10 後田駐車場を出発。土砂降りになります。
15:30 「道の駅 津和野温泉なごみの里」に到着。 Map 地点 津F






道の駅 津和野温泉なごみの里
道の駅 津和野温泉なごみの里 基本情報
津和野町中心部から車で数分、国道沿いにある温泉併設型の道の駅です。
日帰り温泉施設「あさぎりの湯」があり、観光後の入浴や休憩に利用できます。
館内にはレストランと売店が併設され、食事や土産物の購入が可能です。
駐車場と24時間利用可能なトイレがあり、長距離移動中の休憩ポイントとしても使いやすい施設です。
公式には車中泊専用施設ではありませんが、夜間も利用者の姿が見られる場所です。
アクセス目安:
・津和野駅から車で約5分
・津和野旧市街(殿町通り付近)から車で約5〜7分
・中国自動車道 六日市ICから約40分
クルマでの津和野観光の拠点です。
道の駅 津和野温泉なごみの里 滞在実録
15:30 道の駅 津和野温泉なごみの里に到着。
到着時のODOメーターは 13,633km。
16:00 あさぎりの湯で温泉に入浴。
今日歩き回った体をしっかり温めます。
17:30 併設レストラン「あかね雲」で夕食。
19:00 クルマに戻り、ブログ原稿書いたり、TV見たり、ゆっくりします。
そのまま車中泊。土砂降りの雨は夜まで続きました。





次回は、
53話 フェリー+車中泊旅 山口市/周防市
お楽しみに・・・
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