前日に伊豆の玄関口・道の駅「伊豆ゲートウェイ函南」に泊まった筆者は、この日は伊豆半島を一気に南へ下ります。浄蓮の滝、天城峠、河津七滝温泉郷、そして港町・下田へ。さらに、若い頃に歩いた思い出のタライ岬遊歩道をおよそ50年ぶりに再訪しました。
昔から変わらない滝や海、山道の景色。そして、新しく整備された高速道路や道の駅。懐かしい伊豆と、新しい伊豆が一日で交差する、とても贅沢な旅になりました。
要約(この記事でわかること)
伊豆縦貫道を利用して半島中央部から南伊豆へ向かい、浄蓮の滝、道の駅天城越え、河津七滝温泉郷、港町・河津、下田、そしてタライ岬遊歩道を巡った伊豆半島車中泊旅二日目の記録です。
天城の山あいの静かな温泉、変わらぬ紺碧の外浦海岸、幕末の面影を残す下田の町並み、そして50年ぶりに歩いたタライ岬の遊歩道など、自然・歴史・懐かしさが詰まった一日になりました。最後は南伊豆の静かな夜を「道の駅 下賀茂温泉湯の花」で迎えます。
60話 全道程(Google My Maps)




↑【写真】道の駅 伊豆ゲートウエイ函南
浄蓮の滝
浄蓮の滝 基本情報
浄蓮の滝は伊豆市湯ヶ島にある、落差約25m、幅約7mの名瀑で、日本の滝百選にも選ばれています。天城山系の豊かな水が玄武岩の断崖を流れ落ち、周囲にはワサビ田が広がります。
川端康成の小説『伊豆の踊子』にも登場し、伊豆を代表する観光名所の一つです。駐車場から遊歩道を5分ほど下ると滝壺近くまで行くことができ、迫力ある滝の姿を間近で眺めることができます。
浄蓮の滝 観光実録
12月17日(水)
天気:晴れ
出発時ODOメーター:15,712km
7:00 道の駅伊豆ゲートウェイ函南にて起床。Map 地点A
8:15 道の駅伊豆ゲートウェイ函南を出発します。
伊豆縦貫道のおかげで、昔より天城方面が驚くほど近く感じます。
9:00 月ヶ瀬ICで降り、
道の駅「伊豆月ヶ瀬」に立ち寄りました。ここも新しい施設で、とても綺麗です。
9:20 浄蓮の滝駐車場へ到着。Map 地点B
駐車場から遊歩道を下っていくと、遠くから水音が聞こえてきます。
そして目の前に現れたのは、厳かな滝。
「おお……。」
何度見ても渋い滝です。華厳の滝や那智の滝などのスケールや迫力はありません。
でも、何度見てもいい滝ですね。
冬の澄んだ空気の中、白い飛沫が舞い上がり、周囲の木々も静かです。
朝の観光客も少なく、しばらく滝の前でぼんやりです。





↑【写真】浄蓮の滝
道の駅 天城越え
道の駅 天城越え 基本情報
国道414号沿い、旧天城トンネルへの入口付近にある道の駅です。Map 地点C
施設内には特産品売場や食事処があり、ワサビ製品や猪料理など、天城らしい品が並びます。また、「昭和の森会館」が併設されており、伊豆の自然や天城の歴史を見ることもできます。
旧天城トンネルや天城越え遊歩道の拠点でもあり、ハイカーにも人気があります。
道の駅 天城越え 滞在実録
9:45 道の駅 天城越えへ。
ここへ来ると、どうしても石川さゆりの「天城越え」が頭の中で流れます。しょうがないですよね・・、「浄蓮の滝」もさっき見てきたばかりですから・・・。(笑)
山の空気はひんやり。
売店を少し覗いて、缶コーヒーを買って一息。
今日はまだ先が長いので、少し休憩だけして再出発です。



↑【写真】道の駅 天城越え
河津七滝温泉郷
河津七滝温泉郷 基本情報
河津七滝(かわづななだる)は、河津川上流に点在する七つの滝の総称で、周辺には温泉宿が集まる静かな古くからの温泉郷が形成されています。
近くには有名な河津七滝ループ橋があり、標高差45mをぐるりと回りながら下る珍しい道路構造でも知られています。
河津桜のシーズンは大変賑わいますが、冬はとても静かで落ち着いた雰囲気になります。
河津七滝温泉郷 滞在実録
10:30 七滝温泉ホテルへ到着。Map 地点D
ここで日帰り露天風呂をいただきます。
料金は1,000円。
そして……。
平日午前のため、なんと貸切状態。(内湯もいくつかある外湯も全部ひとりじめです)
鳥の囀りとしゃらしゃらという源泉の流れ音だけが聞こえます。
山の斜面を渡る冷たい風。
湯気。
静寂。
「ああ、これだぁ。・・・」
旅先でこういう時間に出会うと、本当に幸せです。声も漏れます。
温泉から上がるのが少し惜しいくらいでした。
11:15 七滝温泉ホテルを出発します。






↑【写真】天城峠のループ橋と河津七滝温泉郷 最高の露天風呂
港町河津
河津町 基本情報
河津町は伊豆半島東南部に位置する人口約6千人の小さな町です。
全国的には「河津桜」の発祥地として有名で、毎年2月から3月にかけて大勢の観光客で賑わいます。
海と山の両方に恵まれ、温泉、海水浴、釣りなど多彩な観光資源を持つ町でもあります。
河津町 滞在実録
11:35 河津市街へ。Map 地点E
昼食は「食事処こっちゃん」。
頼んだのは唐揚げ定食。
ところが……
笑ってしまうほどの・・・すごい量。
でも美味しい。
結局食べ切れず、一部は弁当にして後の散策でいただくことにしました。
旅先でこういうお店に当たると、ちょっと得した気分になります。
12:05 満腹のまま河津を出発。



↑【写真】JR河津駅に程近い「食事処こっちゃん」・・ 量もすごくて美味い!
下田
下田 基本情報
下田市は伊豆半島南部最大の港町で、1854年のペリー来航によって日本で最初に開港した町として知られています。
町には幕末の面影が残り、了仙寺やペリーロード、下田公園など歴史散策が楽しめます。
外浦海岸は透明度の高い美しい海で人気があり、爪木崎は水仙と灯台の景勝地です。
また、道の駅「開国下田みなと」は観光拠点として便利で、下田ロープウェイからは下田湾の絶景を一望できます。(・・・できるはずでした。)
下田 紀行実録
12:15 国道135号線沿いの有名な「白浜海岸」を左手に見ながら、
ここは素通りします。
12:30 外浦へ到着。Map 地点F
30年近く前、ウインドサーフィンで通った懐かしい海岸です。
紺碧の海。
アイボリー色の砂浜。
なんも変わってません。
本当に美しい景色です。
外浦神社の石段も懐かしく、静かに登り参拝しました。






↑【写真】懐かしの外浦海岸 神社も雰囲気も昔のまんま
12:45 爪木崎へ。Map 地点G
冬の海はどこか透明感があります。
13:00 道の駅「開国下田みなと」。Map 地点H
お土産を見たり、少し休憩。
13:10 下田ロープウェイへ向かうと…… Map 地点 I
なんと水曜日は運休。
しかも駐車場からも即刻追い出されるというオマケ付き。
旅にはあるあるです。
13:20 気を取り直して了仙寺駐車場へ。 Map 地点J
ペリーロードに行くにあたりこの駐車場を教えてもらいましたが・・・、このお寺自体なかなか風情がありました。
ということでペリーロードへ向かってしまう前にお寺の境内を散策です。
そしてペリーロード歩きへ。
この辺、幕末の空気が今も残っている、とてもいい街です。






↑【写真】下田旧市街 了仙寺とペリーロード
タライ岬遊歩道
タライ岬→田牛海岸 遊歩道 基本情報
弓ヶ浜と田牛海岸を結ぶ海沿いの遊歩道です。
断崖と海を見下ろしながら歩くコースで、伊豆半島南端らしいダイナミックな景観を楽しめます。
遊歩道は自然のままの絶壁の海岸線づたいに通されており、高低差もありちょっとしたハイキングになります。
タライ岬→田牛海岸 遊歩道 紀行実録
14:15 弓ヶ浜からさらに奥に行った逢ヶ浜(おうのはま)駐車場へ。
ここから50年ぶりの再訪です。
逢ヶ浜(”おうのはま”と読みます)を横切ると、あの木の階段。
「ここだ……。」
懐かしい。
山に入ると、驚くほど何も変わっていません。
ここに来るまでの”道路”も”道の駅などの施設”も立派に変わっていたのに、この遊歩道だけは昔のまま。
岬の風景も同じ。
むしろ、自分がこんなにいろいろ覚えていたことに驚きます。
田牛港近くに、何やら「ナオちゃんユミちゃんの像」というものがありました。
これは全く記憶がありません。50年前はきっとなかったのでしょう。
正直……
あまりにシュールで、すごく怖いです。(笑)
結局、田牛漁港までは行かず引き返しました。
でも、この日の一番の収穫は、この50年間の時間の重みを少しだけ感じられたことかもしれません。
15:50 逢ヶ浜を出発。






↑【写真】弓ヶ浜と逢ヶ浜の間にある駐車場にクルマをとめ、タライ岬遊歩道を歩く
道の駅 下賀茂温泉湯の花
道の駅 下賀茂温泉湯の花 基本情報
南伊豆町の国道136号沿いにある道の駅です。
地元野菜の直売所や特産品販売所があり、春には河津桜の名所としても賑わいます。
観光案内所も併設され、南伊豆観光の拠点となっています。
車中泊利用者も多く、静かな環境が魅力です。
道の駅 下賀茂温泉湯の花 滞在実録
16:20 道の駅へ到着。Map 地点C
到着時ODOメーターは15,821km。
名前から勝手に温泉施設があると思い込んでいたのですが……
なんとありません。
足湯も終了しているようです。
少し肩透かし。『なんだよ〜・・・』
周囲にも温泉街らしい賑わいはなく、少し寂しい印象でした。
でも、夜になると考えが変わります。
とにかく静かです。ここ。
南伊豆らしい静止したような時間と閑寂があります。
テレビを見ながら翌日の天気を確認。
今日もよく走りました。
静かな夜が、ゆっくり更けていきます。






↑【写真】この日の車中泊はここ。道の駅 下賀茂温泉湯の花 とっても静か
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