~第1章 クルマ探し編3~

ダイハツアトレーPopUpフル装備「ほぼ給電くん仕様」 初心者車中泊旅
スズキエブリイPopUpフル装備「給電くん」

価格はアトレーの方が少し高い・・・

 エブリイ、アトレーともにポップアップルーフ仕様とそうでないものがあります。ポップアップルーフへの構造変更費用は、エブリイが約70万円、アトレーの方は約80万円とのことでした。屋根を切り取って別物を付けるわけですから、それは確かにお金はそれなりにかかりますよね。

そもそもアトレーの方がベースの車両価格自体も30万円ほど高く、仕上がりの値段的には、このポップアップルーフへの改造値段の差も含めて、40万から50万ぐらい違ってきちゃうということでした。アトレーは、やっぱりちょっと走りを意識した乗用車タイプのクルマですから、その分ダイネットの方のスペース、就寝スペースの方は狭いです。

ただ、アトレーの給水タンク/排水のタンクはリアゲートのすぐ横にあって、逆に言うと、タンクの出し入れはアトレーの方が便利かなと思いました。エブリイは軽自動車の割りに広めのダイネットスペースを確保しているために給水/排水のタンクが車体の下になってしまって、タンク出し入れについては少々難儀かな・・という気がしました。 

それと普通、軽キャンパーなど小さめのキャンピングカーの場合、ベッドマットを後部座席以後の全面に敷いてフルフラットの就寝スペースを作るんですけれども、通常バージョンで比べると、アトレーの方が微妙にそのマットが厚く、なんか寝心地は良さそうな感じはしました。

かといってエブリイの通常バージョンは薄くて固くて寝れないというわけではありません。若干薄いもののしっかりゆったり作られています。さらにエブリイには「ホワイトエディション」という特別バージョンがあり、このバージョンであればとても分厚い合皮仕様の真っ白なマットが敷かれていて、アトレーのマットに引けをとらないどころか、断然高級な感じが出てきます。

2種とも共通で、ダイネットスペース側にももちろんテレビモニターが付いていますし、HDMI入力もありますので、エンジンを切ってメインバッテリーが作動してない状態でも、サブバッテリーによってこのリア側のテレビは視聴が可能でした。

当然ですけれども、プライバシー確保のための全窓フルカーテンみたいなものは、両車とも付けることは可能です。アトレーの方がちょっと乗用車指向が強い車ですので、プッシュイグニッションとか、運転席側が”乗用車っぽく”設えられていて少しだけ高級感がありました。エブリイはどうしても軽トラック、軽ワゴン、という業務用の車のイメージが強いので、運転席の方は至極簡素です。二車種で多少その違いはありました。

テーブルユーティリティは二車種で全然違う!

 最後にテーブルのユーティリティについて伺いました。エブリイは、車内のテーブルをスライドドア横に出してセットしたり、テールゲートを開けた後方部に出してセットし、屋外キャンプテーブルのように使うようなマルチな使い方ができます。ステアリングに引っ掛けて飲食したり、メモを書いたりするためのハンドル用トレイもあります。

残念ながらアトレーにはこのテーブルユーティリティがまだありません。車内にテーブルがあるだけ(もちろん脱着は簡単にできますが)です。現在、アトレーのテーブルユーティリティについては研究途上とのことでした。近いうちエブリイのようにマルチに使えるようになることでしょう。

オートワンさん曰く「エブリイのユーティリティについては長年のR&Dで、ほぼやり尽くしていて完成形に近く、アトレーをはじめとする他の車種についてはまだまだ余地ありで、これから充実させていく予定。」とのことでした。

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