2024年2月11日、SUZUKIソリオ バンディット「Cabin II Mini WISH」の車中泊仕様車が納車されました。
中古車サイトで見つけ、実車を確認し、FFヒーターと電装設備の追加を依頼してから約1か月半。
ようやく車中泊旅の相棒が手元に来ました。
しかし、喜んだのもつかの間、納車直後に走行充電が正常に機能していないことが分かります。
原因の特定と修理には、複数の業者が関わり、さらに約1か月半がかかりました。
この記事では、納車時の装備、使って分かった長所と課題、走行充電トラブルの原因、購入前に確認すべきだったことをまとめます。
要約(この記事で分かること)
ソリオ車中泊仕様車の納車から実際に使い始めるまでの体験をもとに、装備内容や使い勝手、納車直後に発生した走行充電トラブルとその解決までの経緯を紹介します。また、改造車ならではの注意点や、納車時に確認すべきチェックポイント、最初にそろえた車中泊用品についても実体験を交えて解説。これから車中泊仕様車を購入・納車する方が、同じ失敗を避け、安心して旅を始めるための参考になる記事です。
納車されたソリオの車中泊仕様
ベース車両は、SUZUKIソリオ バンディット HYBRID MVです。
外見はほぼ普通のソリオですが、後部には車中泊用の家具と電装設備が組み込まれています。
車両装備
8インチカーナビ
ETC2.0
バックカメラ
前後ドライブレコーダー
両側電動スライドドア
JBLオーディオ
車中泊装備
後部フルフラットベッド
大型リアテーブル
15インチのフリップダウンテレビ
室内照明
サーキュレーター
車内ACコンセント
全窓用プライバシーシェード
外部AC充電口
ポータブル電源
購入時に追加(改造)した設備
FFヒーター
サブバッテリー
サブバッテリー用AC充電器
走行充電器
電圧計
FFヒーター用スイッチ
関連する配線と安全装置
FFヒーターは運転席下に設置されました。
ポータブル電源、サブバッテリー、インバーター、充電器、配線類は、リアゲート側の床下収納にまとめられています。
家具や外観にはほとんど手を加えず、見えない部分の電装を強化した構成です。






↑【写真】納車時のソリオの装備
実際に使って分かった良かった点
普通のソリオとして運転しやすい
車体がコンパクトで、狭い道路や一般的な駐車場でも困りません。
本格的なキャンピングカーのような高さや幅もないため、日常の買い物にも普通に使えます。
長期間運転から離れていた私でも、大きな不安を感じずに扱えました。
一人なら十分な就寝スペース
後部を展開すると、約175cm×132cmのフルフラットスペースになります。
運転席と助手席を前へ移動する必要はありますが、身長170cm弱の私なら足を伸ばして眠れます。
マットにも厚みがあり、さらに追加マットを敷けば、寝心地は十分でした。
FFヒーターは暖かい
FFヒーターの暖房能力には満足しています。
小さなソリオの車内では、短時間で暖かくなります。
真冬に使用する場合でも、大型キャブコンほどの暖房能力は必要ありません。
ただし、作動音は想像していたより大きく、静かな夜にはファンや燃焼音が気になりました。
車内でテレビと照明が使える
エンジンを停止した状態でも、フリップダウンテレビ、照明、サーキュレーターを使えます。
夜に車内で過ごす際には便利でした。
ポータブル電源は専用アプリで、充電量や出力状態を確認できます。
納車後に分かった課題
納車時点では理想的な一台に見えましたが、実際に使うといくつか課題が見つかりました。
- 車内ACコンセントが二つしかない
- FFヒーターの作動音が比較的大きい
- ソーラーパネルがない
- サブバッテリーの残量計がない
- 大型リアテーブルの調整方法が分からない
- 電装の接続関係を理解できていない
なかでも最大の問題が、走行充電でした。
走行充電が機能していない?!
納車後、実際にクルマを走らせても、ポータブル電源の充電量が増えませんでした。
当初は、
- 接続ケーブル
- 車両側のソケット
- ヒューズ
- ポータブル電源本体
- 走行充電器
のどこに問題があるのか分かりませんでした。
まず横須賀のスズキ販売店で、車両側のマルチソケットとヒューズを確認しました。
ヒューズ交換でソケット自体は使えるようになりましたが、それでも走行充電は始まりません。
次に購入元の日産ピーズフィールドクラフトで、バッテリーやケーブルを点検しました。
さらに電装専門業者、元の車中泊仕様を製作したビルダーまで関わり、家具内部の配線を確認することになりました。
原因は待機電流による安全装置の作動
検証の結果、走行中やアクセサリー電源使用時に発生する微弱な待機電流が、ポータブル電源側の安全装置を作動させ、DC入力を遮断していた可能性が高いと分かりました。
対策として、電装回路にリレーを追加しました。
エンジンの状態に応じて電流を適切に遮断する回路を組み込むことで、ポータブル電源への走行充電が正常に機能するようになりました。
納車から修理完了までは約1か月半かかりました。
技術的な内容をすべて理解できたわけではありませんが、走行中に充電できる状態へ戻ったことが何より重要でした。



↑【写真】左:横須賀のSUZUKIディーラー 中:問題なかったチャージケーブル 右:後部家具内の複雑な配線(素人ではいじれない)
なぜ解決まで時間がかかったのか
今回の車両には、複数の事業者が関わっていました。
- ベース車両のメーカー
- 元の車中泊仕様を製作したビルダー
- 中古車を販売した店舗
- FFヒーターと電装を追加した業者
- 修理を担当した電装業者
販売店は誠実に対応してくれました。
ただし、元の配線を製作したビルダーと、追加施工を担当した業者が異なるため、誰も車両全体の配線を最初から把握していませんでした。
症状を一つずつ確認し、元のビルダーまでさかのぼって調べる必要がありました。
この経験から、
車中泊仕様車は、元の仕様を把握しているビルダーから直接購入できるのが理想的
だと感じました。
中古車として別の販売店から購入する場合は、元ビルダーへ問い合わせできるか、配線図や仕様書が残っているかを確認することが重要です。
納車時に確認すべきだった項目
今回の経験を踏まえると、納車時には次の項目を、その場で確認した方がよいと思います。
電源関係
- エンジンをかけると走行充電が始まるか
- どのバッテリーが充電されるか
- 外部AC給電でどのバッテリーが充電されるか
- ポータブル電源とサブバッテリーの役割
- バッテリー残量の確認方法
- 各ヒューズと安全装置の位置
- インバーターの定格出力
車中泊設備
- FFヒーターの着火と停止
- 温風吹き出し口の位置
- テレビ、照明、サーキュレーターの作動
- ACコンセントの通電
- 外部充電ケーブルの接続
- プライバシーシェードの取り付け
- ベッドの展開方法
- テーブルの移動・固定方法
書類関係
- 車両本体の取扱説明書
- ナビやドラレコの説明書
- FFヒーターの説明書
- ポータブル電源の説明書
- 電装設備の仕様書
- 修理や点検の連絡先
改造車の場合、通常のクルマ以上に「説明を受けながら実際に動かす」ことが大切です。
納車後のトラブルから学んだこと
今回の走行充電トラブルは、「販売店や施工業者の対応が悪かった」という単純な話ではありません。
車両の元々の電装に、別の設備を追加することで、回路が複雑になったことが原因でした。
私自身も、
- 電源構成を理解していなかった
- 走行充電を納車時に実演確認しなかった
- サブバッテリーの残量計を付けなかった
- 誰が電装全体を管理するのか確認しなかった
という反省があります。
完成済みの中古キャンピングカーへ追加施工をする場合は、
新しい設備が動くかだけでなく、既存設備と一緒に正常に動くか
まで確認する必要があります。
まとめ|改造車は納車後の確認が重要
2024年2月11日に納車されたソリオは、運転のしやすさ、就寝スペース、暖房、車内電源など、私が車中泊旅に求めていた基本機能を備えていました。
一方で、納車直後に走行充電が機能しない問題が発覚し、解決まで約1か月半かかりました。
この経験から学んだのは、改造された車中泊仕様車では、納車が完成ではないということです。
実際に、
- 走らせる
- 充電する
- ヒーターを使う
- 車内設備を動かす
- ベッドを展開する
ところまで確認して、初めて実用可能な状態だと判断できます。
最初に積み込んだ車中泊用品
走行充電の修理と並行して、実際の旅に必要なものを少しずつ揃えました。
最初に用意した主な用品は次のとおりです。
- 厚さ4cmの追加マット
- 3シーズン用シュラフ
- 折りたたみチェア
- 折りたたみテーブル
- 折りたためる7.5Lポリタンク
- ハンディクリーナー
- 虫よけ
- S字フックや洗濯ばさみ
- 荷崩れ防止用ラゲッジネット
- 携帯用Wi-Fiルーター
- 車中泊・お遍路用ガイドブック
焚き火台、コンロ、調理器具、リアゲート用タープなどは、最初から購入しませんでした。
実際に何度か旅をして、本当に必要だと分かってから追加することにしたのです。
この判断は正解でした。
車中泊用品は、便利そうに見えるものを最初からすべて買うより、自分の旅のスタイルが分かってから追加した方が無駄がありません。
現在の装備については、2年間使った後の評価を別の記事でまとめています。
細かな課題は残っていましたが、走行充電が復旧したことと、第一次装備品の購入ができたことで、ようやく四国への車中泊旅へ出られる準備が整いました。


↑【写真】当初積み込んだ備品類
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以降筆者は2年に渡り多くの車中泊旅を実行し、クルマ(ソリオ Cabin II mini WISH)自体と、積み込んだ備品類についての詳細なレビューをしています。
以下のリンクからどうぞ・・・
クルマのレビュー > 57話 SUZUKIソリオ車中泊仕様の実体験総まとめ
備品類のレビュー > 58話 SUZUKIソリオ車中泊 持ち物総レビュー



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